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吐き出す 2

いま、この時
社長は現場で働いているだろう。
ぼくは休んだ。
休んで、台所の換気扇のした
たばこの煙をもくもく吐き出しながら
このブログに思いを吐いている。
それは一円にもならない仕事。
人から見れば「停滞」でしかないひととき。
これがぼくの最大の「格闘」なのだと思うとき
悔しくて涙が出そうになる。
ここで泣ければ、ストレス耐性もあがるのだろうが
ぼくは自分のことでは泣けない。
だから漫画を読む。そこで涙を流す。

日曜から休みつづけ
漫画も読み切ったし、ゲームも飽きた。
寝て過ごしていたから筋肉は落ちているし
体のあちこちが痛い。
これが「格闘」の一環だというのだから
自分自身、苦笑いがでてしまう。

しかし格闘である以上、
防戦しかできない場面もあるのだ。
いま攻勢にでれば必ずカウンターで沈められる。
ただの一撃で、積み上げてきたものが壊される。
そんな体験を何度も何度も何度も繰り返してきた。
だから胸を張って、会社を休む。
全部ゼロにもどってしまうよりは、格段にましだからだ。

自殺未遂から数年。
「数年」を詳しく調べる気にはなれないが
おそらく七年くらいだろうか。しかしそれは数字でしかない。
長い格闘を経てきた。
何度も地に這った。辛酸など、舐め続けてきた。
そうして、大事なことがなんなのかわかった。
病気を含めたぼくを、
理解するのではなく、抱擁してくれた妻の存在。
わからないままに赦し、抱きしめてくれた。
そして今では、ぼく以上にぼくの病気を知り、
そのうえで何も言わずに支えてくれる。
ぼくが迷ったときにだけ、そっと教えてくれる。
このかけがえのない人に出会えたことだ。
この人ととの暮らしを死ぬまで楽しみたい。
それが一番。

二番はものを書くということ。
売れなくていい。
評価されなくてもいい。
そのために書くのではないから。
歌うのが好きな人は鳥のように歌う。
曲を「売りたい」人は売れるように歌う。
ぼくは後者の歌はまったく聞かない。
聞いたところですぐに忘れる。
鳥の歌う歌は、いつでも聞いている。
ぼくもそうありたい。

だから、仕事はどうだっていい。
ほんとうにどうだっていい。
人に迷惑をかけない、という前提はあるけれど
いやになったら辞めればいいと思っている。
ぼくと妻、2匹の猫。四人が食えればそれでいい。
大金はいらない。
高級車も、ブランドの靴も、ロレックスもいらない。
この暮らしを明日に紡ぎたい。
ただそれだけを願っているから
だから、仕事はなんだっていいのだ。

こうした考えに至ったのは
刹那主義からくるものでも、投げやりな結論でもない。
ぼくがこれまでの人生のすべてをかけて
やっと描いた答えなのだ。
それを誰にどう説明すればわかってもらえる?
無理だ。
諦めでいうのではなく、これまでも無理だったし
もう一切それに期待などしない。
だから無理なのだ。

いまいる会社では、ぼくはまだ正規雇用ではない。
アルバイトに近い。
給料は普通の職人の額。過不足は感じない。
もともと同じ現場に入っていて仲良くなった人が
会社をつくり、そこに社員第一号になる予定で
いま一緒にやっている。
最初は友人の手伝いという感じで
のんきにやっていたが、それはさすがに
まずいということで、ちゃんづけで呼んでいたのも
社長と呼ぶようにしたし
仕事の関係に完全にスイッチすることにした。
つまり、友人を一人失った。
そしてよい社長に巡り合った。
そう思っていた。

有能な社長は、ぼくにも高いハードルを用意した。
数年前のぼくなら、喜んで、全力で突進したに違いない。
ずっとそういう上司を求めていたのだから。
いつでも上司には物足りなさを感じていたから。
けれど、この一、二年で、ぼくの考えは大きく変化していた。
仕事はなんだっていい。という考えに。
仕事において、妥協はしない。
成果をあげることにも、余念はない。
でも、つきつめれば、仕事はなんだっていいのだ。
そういう思いでいるぼくにたいして
社長はハッパをかけつづけた。
考えが一致したので、昨年末に資格試験も受けた。
その合否の発表が三月。
三月までは、次の試験の準備をゆっくりやるつもりだったし
実は勉強もはじめていた。
けれど、社長には物足りなかったようだ。
自分が三年かけてとった三つの国家資格を
ぼくに一年でとれ、と言ってきた。
ハッパ、だとは思ったが、そうやってモチベーションを
高めていこうという考えだともわかった。
でも、それを行うには、ぼくには準備するものが多すぎた。
その試験の性格上、車を買わなくては練習もできないし
その資金は貯蓄している途中でまだ無理だ。

(これはただのグチなのか?
せっかく読みに来てくれる人にグチをだらだらしゃべるのか?
読まれることを前提で書いているのではないのだから
仕方がないのか?
そもそもこれを書く必要があるのか?)

とまあ、いろいろあったのだ。
書き連ねようと思えば、キリの見えないほど。
結局、過度の期待をかけられることに嫌気がさしてきたころに
鬱がじわじわ忍び寄ってきた。先々週ごろだ。
その静かな足音に気づいてはいた。対策もうった。
けれど、日に日に悪くなっていった。
だから辞めようと思った。
それとなく、そういう話をした。
社長は態度を一変させ、休めばいい、といった。

(つまらないことを書いてる。
本当はこんなことが書きたいのじゃない)

昨日、社長から電話がかかってきた。
夕方にかける、と前もって言っていたので
夕方から携帯をマナーモードにした。
音がなると、パニックになる可能性があったから。

その電話で聞かれたのだ。
「体調のわるい原因ってなんなの?」
持病だといったじゃないか。
持病の話は、何年も前から話してるじゃないか。
そう思った。
でも彼にそれを求めるのはおかしい。
彼はぼくの主治医でも、妻でもない。
ぼくの病気を熟知する理由も義務もない。
でも持病だというよりほかない。
体が動かないし、頭も停まったままだ。
だから現場にでても、役に立たないよ。
経験上、あと一週間くらいはかかるよ。(短くてもね)
「それじゃあ困るよ。来週の作庭工事には
絶対に出てもらわないと。
それが終わったら○○さんとこの工事にも
手伝いに行くって言ってあるし…」
ぼくは社員ではない。
そのうえ病気を抱えてる。それがひどく悪い。
でも、会社のスケジュールがある。
だから出てこい。そう言ってるようだ。
実に沈黙の多い電話だった。
社長はストレスを感じているだろう。
それはぼくだってそうだ。
迷惑をかけずに辞めるためには
まだまだ、身を削らなければならないようだ。

昨日はその電話一本で精根尽きた。
今日、状態は芳しくないものの
昨日よりはいいようだ。
迷惑かけずに辞める、というベクトルが
定まったのかもしれない。
彼のところで働くメリットは多いが
それでも、仕事はしがみついてまでやることではない。
いま決まってしまっている工事を終えたら、別れよう。
それを前提に話をしよう。

人はなぜ働くのだろう。
うすっぺらい紙幣を眺めながらそう思う。
こんな紙切れのためではない。
与えられた頭と体を動かし
何かをなすため?
人のために?
社会に貢献するため?
自分の存在誇示のため?
ぼくはそのどれも必要としていないのに。
ただ、妻と猫とのんきに暮らしたい。
それだけのお金があればいいのに。
病気と仕事にはさまれてぶっ倒れてしまうなら
第一に大切にしている妻を悲しませる。
本末顛倒な話なのに、社会ではそんなことが日常茶飯事だ。
ぼくはそれをどう切り抜けるのだろう。
策はまだない。



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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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