- No
- 724
- Date
- 2016.10.20 Thu
ねむれ
何を書いてもしっくりこない夜がある
それでも書かずにはいられない夜もある
そんな夜には
いつもの何倍も頭を掻く
頭がかゆいのではなく
脳みそがかゆいためだろう
あまりにもおおくの感情と言葉をまえに
どれを選ぶかなどというのは
あるいは正気ではできないのかもしれない
それに納得することなどは
だからそんな夜はむしろ
ぼくは正気に近いのかもしれない
にじみだす狂気が
詩を書かせるのだ
かつてはセンチメンタルがインクになり
懺悔と後悔のなかに自己愛のペンがあった
自画像を描くつもりで
いつまでも偶像を追いかけていた
いまのぼくは
詩では酔わない
むしろ醒めていく
透明な狂気がそこにある
今夜はそれをつかめない
内心の欲求には
とてもこたえられそうにない
だから眠れ
つかれたたましいよ
あわれなてのひらよ
眠れ

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それでも書かずにはいられない夜もある
そんな夜には
いつもの何倍も頭を掻く
頭がかゆいのではなく
脳みそがかゆいためだろう
あまりにもおおくの感情と言葉をまえに
どれを選ぶかなどというのは
あるいは正気ではできないのかもしれない
それに納得することなどは
だからそんな夜はむしろ
ぼくは正気に近いのかもしれない
にじみだす狂気が
詩を書かせるのだ
かつてはセンチメンタルがインクになり
懺悔と後悔のなかに自己愛のペンがあった
自画像を描くつもりで
いつまでも偶像を追いかけていた
いまのぼくは
詩では酔わない
むしろ醒めていく
透明な狂気がそこにある
今夜はそれをつかめない
内心の欲求には
とてもこたえられそうにない
だから眠れ
つかれたたましいよ
あわれなてのひらよ
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