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ある鳩の死

ひからびた内臓
夏の酷薄な烈日と
朝からごんごんと吹き荒れた風とに
からからに乾ききった
おそらく鳩らしきものの骸

アスファルトの車道に
ぴったりとはりついた
鶴の家紋のようなその姿
それはきっと最後のはばたき
まばたきほどの短い命
祈りのようにうまれては消える

おまえのちいさな死
それは人間とておなじことだ

鳥よ
お前が生きているうちに
わたしはお前をみただろうか
それともわたしたちはすれ違ったまま
とうとう出会うこともなかったろうか
こうして骸になったお前を
ただ見つめるために出会ったのか

なぜかしら
どこからか
お前の視線を感じるようだよ

鳥よ
お前は空中をとびまわることはもうやめて
空中そのものとなるために
この夏のなかに溶けこんでいったのか
ここにぺしゃんこの骸だけを遺して

どこからかお前の視線を感じるようだよ
鳥よ




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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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