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不発

書いては消して
書いては消す
消された言葉は中空にある
遺らない
届かない
消された言葉は中空にあり

無残にこぼれた精子のように
着床することなくどこかへと消え
それは命の不発と見え
遺らず
届かず
おそらくどこかにあるものと思え
思いはしながらも探す気にはなれず
また書いては消し
書いては消している

こころによぎるすべてのことを
言葉にできるわけなどないのだ
書いては消して
そのたびに
自分をすこしずつ薄めていっているとしても
こころによぎるすべてのことを
言葉にできるわけなどないのだ

書かずに消す

遺らず
届かず
生まれもせず

そういう言葉が中空にまだあり
ぢっとわたしを睨んでおり
それがみずからの首を絞めるとしても
堕胎の道しか選べぬ言葉が
ある




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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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