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鏡あそび

四つ。
五つ。
六つ。

二枚の鏡、その真ん中に私
私の顔
近づけるほどに顔はふえ
私の背後の空間ほどに
鏡のなかの空間がひろがっていく。
四つ。
五つ。
六つ。
六つの私の顔が、私を見ている。
あるいは私の顔を見ている私を見ている。
そっぽを向いている顔をみつけると、
どきり、とする。
お前はいつのまにこんなに近くに、
私のほほに、お前のほほが触れてるじゃないか。
七つ。
八つ。
九つ。
・・・
ああ
なんてことだ
それぞれの
それぞれの顔の二つの目にも
私の顔が映っている

あ、めまい

のけぞり
見上げる風呂場の天井
そこに湯気
もわり もくり
安全剃刀
十八の目の玉のなかにうごめいていた私どもの顔
その幻影が
湯気の中でたわむれている
石鹸のあわ
ぬれた腕
精神安定剤
・・・
もう一度
鏡に目をむける
一枚の鏡

一枚の鏡に一枚の顔
私の顔
鏡を伏せる
とたんに、ほら、もうわすれている
・・・
安全剃刀に
石鹸のあわ
遊牧民の夢
湯気、湯気、湯気
じゅう

私の顔はすぐこぼれてしまう





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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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