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秋はきらいです

書斎の机の横に
父の遺影がある
遺影は あたりまえだが 動かない
けれど毎日その表情はちがってみえる

心に やましい隠しごとがないとき
心に 醜いわだかまりのないとき
良い仕事をして帰ったとき
父よ
あなたはあんなにはっきりと ほほえんで
ぼくを迎えてくれる

今日のように
わけもなくふさぎがちな夜などは
ぼくはこわくて遺影を見ることができない
怒っていはしまいか
悲しんでいはしまいか

なんの理由もないのに
気分がふさぎがちなのは
やはり 病気のせいなのだろう
やはり 今年もくるのだろうか

あの無慈悲な荒波が
また
また やってくるというのか

苦心惨憺
虚飾ではなく
ほんものの
血と
汗と
涙で
築きあげた
この 生活を
また ぶち壊しにくるのか

逃げたい
いや、逃げない
いや、逃げることなどできない

秋はきらいです
父よ





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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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