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このあたりは
毎年
じつに多くの蜂たちが
巣を営んで
ぶんぶん ぶんぶん
凶暴な羽音をまとい
シャリンバイや、ツツジのかげから
あっちの空へと
ぶんぶん ぶんぶん
飛び回っているのだという

「さしずめ
蜂の六本木ヒルズか
はたまた青山、成城といったところか」

とにかくそんな場所で仕事をするので
わたしは手の甲を刺されてしまった
指も曲がらぬほどに
腫れあがってしまった手をさすりながら
巣の周りを警戒する
猛り狂った兵士たちを凝視していた

「いやいや
刺される、刺される
ここは蜂地獄だ」

なるほど
蜂地獄
それはよい例えかもしれない
人の住みよいあの街なんかも
よくよくみれば
地獄のように見えるのだから
人間地獄
とでもよぶのだろうか
そう言う人を見たことはないが

「ほれこのスプレーをひと吹きすれば
くるくるまわって落ちていきよる」

こわれたネジのように
つぎつぎ地に落ちていく兵士たちを
わたしはなおも凝視していた
やがて兵士らの守っていた巣は発見され
人の手によって 地にたたきつけられた

おや
足元の巣の中から
いくつもの目の玉が
こちらを見ている






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感想です

ゾッ…としました。

No title

どことなくコミカルな口調で描かれていますが
そこはやはり偕誠さん、ゾワっとくるものがありました

蜂って一匹殺しても、復讐しに集団で襲い掛かってくるっていうじゃないですか
その執念ってものすごいものがありますよね

そりゃ、人間も殺せるはずだ

イーダさん

コメントありがとう。

> ゾッ…としました。

蜂はこわいですよ。お気をつけて。

「公園」拝聴しました。たまらん気持ちになりました。
わびしいような、それでいてあたたかいような。
声がとっても魅力的ですね。

陽炎さん

コメントありがとう。

> どことなくコミカルな口調で描かれていますが
> そこはやはり偕誠さん、ゾワっとくるものがありました

右手が使い物にならなくなってしまったのですが
それがなんだか自分で可笑しくて。
ちょっと楽しい気持ちで書きました。

> 蜂って一匹殺しても、復讐しに集団で襲い掛かってくるっていうじゃないですか
> その執念ってものすごいものがありますよね
> そりゃ、人間も殺せるはずだ

「集団」で生きているというのはああいうことをいうのでしょうね。
徹底して「集団」なんですよね。
卵を産めなくなった女王は巣からほうりだされてしまい
狩りをしたことが一度もないので餓死してしまう。
産むためだけに生まれた、役割の命ですね。

ちなみにぼくを刺したのはアシナガです。
スズメバチ同様、狩人です。芋虫などを肉団子にして食べます。
たくましいですね。

偕誠さん

音源、聴いていただけて嬉しいです。

うひひ。

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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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