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どちらをむいても水平線だけ
島も 船も なにもみえない
空には雲とて みあたらない
孤独な沖にあって ひとりもがいてゐる

自分が泳げるのか どうか
それも思い出せないし
どうしてこんなところにいるのかなんて
頭をひねっても思いあたるところもない

荒くれた波と波のあいだに
ひきつるように 空気をすいこむ
もがく あがく ひとりあばれる
この海の 水の なんと重いこと

音はない
ただ言葉だけがある 隔絶の海
空白に埋め尽くされた ああ 空
満ち満ちているのは言葉ばかり

もがくのをやめ
しばしふたつの手のひらで
顔を覆う
なにから守るのか なにを守るのか

やがて紐を解くようにゆるやかに
とかれた手のひら 胸元にとまり
しずかに むなしく 孤立する合掌
見上げた空から 降り刺さる ああ それはまたしても言葉だ

ここは海
海のまんなか
だれもいない
ただ言葉だけがある
空と海をわけへだてるものはわずかな濃淡
人間の孤独の境にあるのもやはりわずかな濃淡

ここは海
海のまんなか
だれもいない
ただ言葉だけがある







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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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