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老人

公園のベンチには
まるで景色に同化しているかのように
ずっとすわっている老人がゐる
これまでの あまりに長すぎた時間というものの
体積にたたずみ
そうしてこれからの
年金生活と 少々の健康と
あまりある時間を天日干しにするように
すんなりとそこにすわっている

ぼくはまだすこしだけ残されてある
肉体の若さに魂魄こめて
おもい体をはずませながらはしっている
あちらのベンチにもこちらのベンチにも
すっかり干しあがるのを待つスルメかなにかのような
老人たちがそっとすわって
どこか
ぼくの知らない
まだまだ知りえない
どこの世ともしれぬほうを
じぃっと見ている

はしりつかれて
曇天にむけて
あらい息をはぁっとはくと
額からあせの粒がこぼれた
ぼくはまだまだ干せないだろう







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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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