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八木重吉

雨のおとがきこえる
雨がふっていたのだ
あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう
雨があがるようにしずかに死んでゆこう
『雨』
八木重吉







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八木重吉の詩を思うとき
かならず彼の妻のとみさんを思い出す

夫・重吉は、29歳の若さで死んだ
その10年後に、わずか14歳の長女の死
その3年後には長男をも、病でうしなう

空襲の中も、とみさんによって守りぬかれた重吉の遺稿は
そののち仲間たちの手で詩集としてまとめあげられ
いまに語り継がれ、この時代に生きる人々に
さまざまなことを語りかけてくれている

夫と子供をうしなった とみさんにとって
のこされた重吉の詩たちこそが
本当に「愛の結晶」のようなものだったのだと
痛いほど胸にせまる
愛の結晶などという歯の浮くようなセリフ
ぼくは絶対つかわない
ただこの、重吉の詩集に関して以外は。



こうした女性のひとつのまっすぐな愛情を思うとき
慈しみふかいわが妻を思い
もうひとつ、胸をしめつけられる
妻のためにも、しっかり生きねば、とこころから思うのだ。



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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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