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溺れる

底で溺れてる魚のぼく
肺呼吸だけではもう
どうにも間に合わないようで
つまり部屋の底で溺れているのです

底抜けにダメな男のぼく
貯金もないし売るものももうない
それなのに古ぼけた詩集を抱いて
部屋の底にただ溺れる魚です

もがいて暴れればなお苦しく
しずかにあきらめてぢっとして
頓服の安定剤をかっと飲んで
あとは窒息の苦しみとにらめっこだ

部屋中の酸素がよどんで
まるで泥のように感じるとき
すこし冷静になれたならよく見てみるといい
よどんでいるのはそれぼくの肺腑だろうよ

底で溺れてる醜いぼくを
掬ってくれるのはいったいなにか
薬か、睡眠か、それとも死か
死ぬまで溺れ続けるのなら
こっちもそうだ
死ぬまであがいてやろうじゃないか

部屋の底に沈みひとり溺れるぼく
底を抜け出す名案とてもたないが
ぎりりとにらみ唾を吐く
それだけの準備はできましてそろ
いざ、いざ、いざ
死ぬまであがいてやろうじゃないか




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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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