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PISTOL

ピストルを握って
おい、なにを撃つんだ?

あっちには人が
こっちにも人が
そんな往来のまん真ん中で
なきっつら、うつむけて
おい、なにを撃つんだ?

鳥がおどろいて逃げていく
猫がおどろいて逃げていく
つながれた犬がおどろいて吠えている
その手に握ったピストルで
おい、一体、なにを撃つんだ?

友達も去っていくぢゃないか
恋人も去っていくぢゃないか
去れぬ家族が泣いているぢゃないか
なにをそんなに怒っているのだ
なにがそこまで悲しいのだ
おい、一体、なにを撃つんだ?

殺したいやつばっかりだ
ふくれっつら、唾はいて
ぶち壊したいものばっかりだ
容姿ばかりの美の痴呆
なんでこうも腹立たしいのだ
なんでこうも心むなしいのだ
おい、一体、なにを撃つんだ?

ピストルもって飛びだした
十五の夏は暑かった
かんかん照りの陽の下で
ぼくはこめかみにぶちこんだ
鉛のかなしみぶちこんだ
黄色い血液とびちって
ぼくの青春、息絶えた


おい、一体、次はなにを撃つんだ?
ピストルもって
人ごみにかくれる
狙いをさだめて
引鉄をひく
その瞬間を夢見ながら
ぼくのピストル棺桶で眠る




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No title

一つ一つは、それだけで見ればよくあることだったかもしれない。
けれども、それらの蓄積と連鎖と反応によって、
強大な壁になった。
それは私の部分を取り上げては、生きるのに邪魔だといって
壁の向こうへ追いやった。
日の当たらない、冷え冷えとしたところへ追いやった。
時間が経てば、私はそれを忘れて、凍える彼らはそのまま死に絶えるのだ。

ーあなたの言葉を受けて。

misaさん

> 一つ一つは、それだけで見ればよくあることだったかもしれない。
> けれども、それらの蓄積と連鎖と反応によって、
> 強大な壁になった。
> それは私の部分を取り上げては、生きるのに邪魔だといって
> 壁の向こうへ追いやった。
> 日の当たらない、冷え冷えとしたところへ追いやった。
> 時間が経てば、私はそれを忘れて、凍える彼らはそのまま死に絶えるのだ。

ぼくは、いま、その壁に体当たりして
壁の向こうへ散っている「私の部分」を取り戻そうとしているのかもしれません。
生きるのにはまったく邪魔なものばかりですが、愛着があるし、
それがないとぼくは、魂の単位で「生きている」と言えないようです。
邪魔なそれらを引きずりながら、時に迷惑がられたり
時に仕事を失ったり、時に仲間が誰もいなくなったりするかもしれないけれど
それが「私の部分」であり、それが私だからです。
凍えるままに死なせるわけにはいかないのです。

―あなたの詩を受けて。

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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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