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12-5

今日は通院の日。
仕事は休み。
勤め人ではないから、休みをとるのにも
なんの遠慮も気兼ねもない。
自営のよさだよなあ、と思う。
休んだら休んだだけ、自分の食いぶちが減る。
それだけのことなんだけど、
一般の会社勤めでは、そうシンプルにもいかない。


病院の待合室はいつもより静かで
席もだいぶ空いていた。
バイクで片道一時間ちかく走るので
しばれた体に、暖房が心地よい。
ウトウトしているうちに順番がくる。
世間話と、薬の効果について話して
よいお年を、と笑顔で終わる。
満ち足りた心で、ふとこの一年を振り返った。
ちょうど一年前に、死ぬほどの深い苦しみの中で
この病院に入院していたのだった。

薬を合わせるのに、大変な戦いを強いられた。
どの薬にしても、必ず副作用がはげしく表れた。
海千山千の主治医からすれば
「体質ですね。たまにいらっしゃいます」
の一言で済むが、当事者はたまらない。
まず副作用という認識がない。
ただただ、自分の体が自分のものではないように
感じ、さらに病識のうすさがそれに拍車をかけて
何度もきわどい行為をしてきた。

なかでも最もしんどかったのが
「アカシジア」という副作用だった。
静座不能症、とでもいうのかしら
とにかくじっとしてられない、という症状。
休みたいのに、くたびれているのに、
座ったり、ベッドに横たわったりしても
ほんの2、3秒もすると、
おそろしく耐えがたい拷問のような
ソワソワ感がこみ上げる。
それが、一体、どこからくるのかが分からない。
どうすればいいのか、ただ歩くしかない。
焦る、休みたい、眠りたい、でもできない、
当然イライラする、周囲にあたる、自己嫌悪に陥る・・・

と、そんな状態が数日続き、
ある夜、とくに症状がひどくなったので
深夜にもかかわらず、母に車をだしてもらい
救急に飛び込んで、注射をうってもらった。
薬がすぐに効いて、数秒後にはすっかり安堵していたが
情けなくて涙がこぼれ、同時に、入院して
とことんこの病気と対決しようと決めたのだった。


そうか、あれから、一年たったのだな。
自殺の危険性は、自分からみても
すごく減ったと思うし、
薬との付き合いかたもうまくなってるし
症状が現れた時の早期発見と回避もうまくなった。
よし、よし。
まずは、これでいいか。
よしとしようよ。

帰って、今度は実家へ。
昨日が誕生日だった母に、シャンパンとおつまみのセット。
ボジョレーはもう飲んだだろう、と思い、モエにしといた。
それから帰り道にホームセンターによって
帰ってはさみを研いで、明日の準備。
ホームセンターでは除雪のスコップがやたら売れていた。
雪の予報が出たんだろう。
昨年は都内もえらい積もったけど、あのころは
休職中だったからのんきに町内の除雪を頑張っていたな。

さて、今年はどんな冬になるのかな。



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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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