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薔薇まく

ぼくは赤い薔薇になるようだった

ぼくは愛されて育った

ぼくは太陽にこたえて茎をのばした

ぼくは水にこたえて根をはりめぐらせた

咲いたぼくは黒い薔薇

同じ栄養をうけて育ったのに

咲いたぼくは黒い薔薇だった

ぼくは赤い薔薇になるように

地に撒かれたはずだった

隣の庭には、赤、黄、白と

百花繚乱、千変万化の色彩の舞踊

ぼくは黒い花びらから

ぽとり

ぽとり

涙に似せた雨露をこぼす

ぽとり

ぽとり



「誰のせいでもないさ」



種は赤い薔薇だった

土もよかった、優しかった

雨もよく降ってくれたし

陽光にも事欠かなかった


でもぼくは、

赤く咲けなかった

小さな黒い一輪を

惰弱の茎が懸命にささえる

ぽとり

ぽとり

雨露は落ちる

涙に擬して


「誰のせいでもないさ」


「誰のせいでもないさ」



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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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