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穴に落ちた男の話

ある男が
誤って深い穴に落ちてしまった。
一人での脱出は困難だったため
男は声をはりあげて、助けを求めた。
「おーい!誰かいないかー!」

するとそこへ神父があらわれた。
「神父さん、私です。ひとりではよじ登れないのです
どうぞ助けてください!」
神父はその場で跪き、神に祈るとその場を去っていった。

つぎに、医者がそこを通った。
男は同じように叫んだ。
医者は処方䇳を書き、穴の中へ投げ入れると、
また去っていってしまった。

つぎに友人が通った。
「おーい、おれだ!たすけてくれ」
友人は穴の中へとびおりた。
「ばかだなあ、二人とも落ちちゃったらどうしようもない」
友人は答えた。
『おれは前に一度落ちたことがある。
だから脱出の方法を知っているんだ。』


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secret

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NoTitle

一緒に穴に飛び込んで
愛する兄弟や友人を助けようとしても、
信じて手を握り返してくれる者ばかりではなく、
きっと簡単なことではないでしょうね。

この文章を読んでいて色々
思うところあって
泣けてしまいました。

Neroさん

こんにちはー。
コメントありがとう。

いい話ですよね。
ぼくもこれを聞いたとき
色々思うところと重なってジーンときました。
ぼくは宗教にも医学にも救いを求めてきたけど
本当にぼくを救ってくれるのは、いつも友達でした。
Neroさんにも、ね。

NoTitle

通りすがりのものです。

カフカのような物語ですね。
芥川の「煙草と悪魔」のような短編のような雰囲気もしましたが。

個人的に結構好きでした。

これはオリジナルですか?

夕影さん

コメントありがとうございます。

この話はオリジナルではありません。
こういう話を聞いたことがあるので
また、この話が好きなので
自分でも読み返せるように、ここに書いたのです。

オリジナルはカテゴリ「スケッチ」にあります。
煙草と悪魔、あれ好きです。

NoTitle

難しい話です。
でも、現実ってこんなものですね。
最後に信じられるのは友達ですね

男が落ちた穴は、うつうつの穴で
友達はうつから立ち直った人かな
そんなことも考えました。

私が穴に落ちたとき
一緒に落ちてくれる友達を
少しでも多くつくりたいです。

ころなさん

こんにちはー。
コメントありがとう。

> 最後に信じられるのは友達ですね

そうだと思います。
そう信じています。

> 男が落ちた穴は、うつうつの穴で
> 友達はうつから立ち直った人かな
> そんなことも考えました。

ぼくもやはりそう考えました。
ぼくらは穴から這い上がることができれば
多くの仲間を助けられるんです。

> 私が穴に落ちたとき
> 一緒に落ちてくれる友達を
> 少しでも多くつくりたいです。

ほんとに、そうですね。

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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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