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アルトヨハン

靴屋のせがれのヨハンはさ

お店にならんだいろいろな靴を

ひとつずつながめて喜んだんだ

「ああ、すてきな靴ばかりだ!」


バレエダンサーのはくちいさなシューズや

畑仕事にはくおおきな長靴

なかでもいちばん、ヨハンの気にいったのは

軍人さんのはく軍靴だったんだって


ヨハンは軍靴をはいたんだ

とってもよろこんで、いろんなひとにご挨拶

軍靴をみせて、いったんだ

「どうだい、ぼくの靴、立派だろう」


お父さんにも見せたっけ

駐在さんにも見せたっけ

隣のmissusにも見せたっけ

とにかくヨハンは上機嫌!


何年もはきつづけたヨハンの靴は

名誉や勲章に輝いていたけど

ある日ふと、自分の足を見てみたくなったんだ

けれど、長い年月で大きくなったヨハンの足は

軍靴いっぱいにみちみちて、とてもじゃないけど脱げないんだ

そばでとうさんの言うことにゃ

「これは足首から切らねばなるまい」

それを聞いてヨハンは大泣き

「こんなことになるんなら

あっちの靴にしておくんだった!!」


ヨハンはもう脱げない靴を鳴らして

きょうもトボトボ街を歩いている

おじいさんになるまでね!

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偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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