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実況散歩

べつに、口論はしてないんだ。

ただ、何気ない妻のひとことが

ぼくをふるえあがらせて

睡眠薬と安定剤をのみすぎた

おきても、ねこのせわがやっとのこと

ゆうべ、くすりで押さえ込んだのは

正解

外へ飛び出していきたい 衝動があったけれど

それを抑え込んで正解

まえはそれで、血だらけになって

ホームレスと肩くんで

そのホームレスのために買ってきたウィスキーを

二人でからにして

警察の職務質問にあった



ダメなときは

無理に手綱を引き絞ってもいけない

といって、あの『じゃじゃ馬』にまかせて

手綱を手放してもいけない

馬もろとも

大量の薬でねむらせてしまうのがいい


今日は起きて

ねこの世話して

ひとり、家を出た

老人のような足どりで

とにかく一歩ずつあるく

転ばないように

人の顔を見ないように

ポッケにナッツをつめてきた

ポリポリ食べては進む

亀のような鈍足で

ナッツがなくなったのに

まだ、土手にはつかない

土手の

洪水のようなひかりを、浴びて

眠りたいのに

まだつかない

ナッツのかわりにタバコをすう

うまくもなんともない

ナッツのあまいこうばしい香りは

一服のタバコの煙に駆逐され

あたまは、よけいに、渋滞する

土手につくには、かならず勾配がある

きつい

といいいながらもタバコを吸ってる

帰る、余力は残るまい

いいんだ

かえるとこなんて、あるわけじゃなし

土手で草をしいてねむろう

ぼくがしんだら、

からだは、火葬なんかにしないでほしい

鳥やネズミや、おけらなんかにくわしてやってくれ

とお願いしたこと、つまは、まだ覚えているかしら

鳥になったららくだろうに

「なにいってんだい、鳥には鳥の苦労があるぜ」

そうだろうな

だけどきみに説教をされることもなくなるし

バカな理由で同属の殺しあいをみずにすむし

お金に振り回されなくてすむじゃないか

なんとか教とかなんとか主義だって

とりの、つばさは、縛れないよ


あ、光の量が増えてきた

まぶしいなぁ

もうすぐ、どてだ


それにしたって、この脚の重さはなんだ

「ほら、見ろ

おまえのすきなくさが

一面に命をひろげているよ

恥ずかしげもなく、独占欲もなく、

年に二回は区役所に

ねっこのギリギリまで刈られることを除いたら

なんて、じゆうに生きてることか

みろ、きみのすきな景色だろう?」

ああ、やっとついた、こののろまめ

ぼくはもう

つかれてしまったから

このオヒシバとクローバーとエノコロクサの

ベットにねよう

ほら、たくさんのむしたちが

添い寝をしてくれているのだから

ふまないように、きをつけて
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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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