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date :2016年11月

  • 2016.11.28(月)

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さくらの咲くころ
きまって憂鬱になるわたし
アスファルトの上を
音もなくすべりゆく
白いちいさな花びらさらり
それを見るたび胸にいたみ

どうしても
死にたくなる
まわりを見わたせば
ひとびとは
春のよそおい
わたしは帽子を目深にかぶる
なるべく春と
目をあわさぬよう
目をあわさぬよう

そうだ
百億枚の
さくらの花びらをあつめよう
あつめたら
東京の
高いビルの上から撒こう
きつとわたしと似たような
ひとびとが胸を両手でおさえ
その場に倒れこむだろう
その数を
わたしはビルの上から勘定しよう

やつた
これ
みな友達だ
わたしと同じ苦しみだ

きつと痛快な気分だろう
いつから咲いたかこの胸中に
ふるえているこの悪意の花を
うすももいろの花びらに似せ
世に撒くことができたらば
誰のものともしれぬこの悪意
天衣無縫の幼児のころから
かいこのようにわたしの胸を
さあさあ喰らって
きづけばほら
こんなに大きくなってしまった

花明かりの向こうがわに
今度こそわたしは
この悪意をつきかえす







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鬼火

ぼくが死んだら
燃やすでしょう
腐ってゆく
すがたを
見られずにすむ
だれもそれを
見ずにすむ

そのとき
ぼくのぬけ殻を
塵にもどすために
ひとが
淡々と
事務的に
たきつけるかまのなかの炎と
この
一秒の渾身
命の炎と
どちらがはげしいものでしょう

ひとは生ごみ
燃やさなければ
腐ってゆくだけ
生きながら
腐ってゆくのは
いやだから
こうして こう
燃やしつづける
生きながら
腐ってゆくのは
いやだから
そうして祈る
死んだとき
ぼくを燃やす地獄の火より
いま生きるため
燃やしつづける
この魂の
この炎の
ちからがまさっているように
どうかまさっているようにと






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風のなかを歩く

ぼくにひとつの
ポケットがある
かなしみを
いれておくための
おりにふれて
とりだして
さわってみるための
ポケットがある

そこに両手をつっこんで
ゆびさきでころころ
まさぐりながら
風のなかを歩いている
歯食いしばるうち
しめってしまったのどちんこ
空にむけて
乾かすために
言葉でないもの
叫んでみたり

ふと
風が吹いたくらいのことで
ぼくらはたやすく
狂うのだろう

ポケットから
ひらりこぼれた
ひとつの言葉
「あんたにひかりなんてなければいいのに」
蹴とばして帰り道
そのときも
あのときも
風のなかを歩いてきたのだ

ぼくらは
この夏の
青い嵐のなかに
ひとりぽっち
さみしくなんてない
ひとりぽっち
祈るように
風に向かう

ふと
雲がしりぞいて
陽がさしたくらいのことで
ぼくらは
たやすく
狂うのだろう

ぼくにひとつのポケットがある
そこに両手をつっこんで
ぶっきらぼうな顔をして
風に涙を乾かすのだ
風のなかを歩くのだ





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2016文芸思潮 現代詩賞

今年も入選しました。
昨年も入選でした。
欲がでてまいりました。

入選したのは
この記事の前の三篇です。

鬼火
風のなかを歩く
です。


試験勉強もとりあえず今年のは終わったので
(受かってれば来年はその上が待ってますが…)
また詩集をこそこそ作りはじめやうと思います。

とりあえずご報告でございました。



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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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