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date :2016年06月

  • 2016.06.14(火)
  • 24/7
  • 2016.06.25(土)

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不発

書いては消して
書いては消す
消された言葉は中空にある
遺らない
届かない
消された言葉は中空にあり

無残にこぼれた精子のように
着床することなくどこかへと消え
それは命の不発と見え
遺らず
届かず
おそらくどこかにあるものと思え
思いはしながらも探す気にはなれず
また書いては消し
書いては消している

こころによぎるすべてのことを
言葉にできるわけなどないのだ
書いては消して
そのたびに
自分をすこしずつ薄めていっているとしても
こころによぎるすべてのことを
言葉にできるわけなどないのだ

書かずに消す

遺らず
届かず
生まれもせず

そういう言葉が中空にまだあり
ぢっとわたしを睨んでおり
それがみずからの首を絞めるとしても
堕胎の道しか選べぬ言葉が
ある




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誕生日

なにもかもに苛立つ
なにもかもが癇に障る

40分かけてバイク
出勤しながら迷う
休みたい
なにもしたくない
このまま対向車線にはみだしたい

会社について
社長が謝る
70超えたじいさんが謝る
謝られればこっちは情けなくなる
恥じる
たまらなくなる

わかりました
社長の誠意は
おれも昨日休んで考えました
もうしこりは消えましたから

でも今日も一日休みをください
もうやってられない状態なんです
病名はいいたくないです
言えばみんなすぐに勘ぐる
おれのこと狂ったやつだという

給料もらって帰り道
ツレの会社によってお土産のメロン
バッグにつめて帰り道
対向車線に迷い込む
そんな夢見ながらなんとか運転

うるさいうるさい
莫迦みたいな車の爆音のマフラー
死ねやどいつもこいつもうざったい
音の出ないイヤホン耳の穴につっこんで
ぐうの音もでない
仕方ない
これが病気ってやつだ「人とはちがう」?

病気のせいにするなとかいうやつ
一日でも半日でもいいよ
おれとかわってみろ
「自制心がたりない」?
「メンタルが未熟」?
だから一日かわってみろって
おれの精神力の強さがわかるから

爆発、叫喚しそうなメンタルかかえて
袖とおす作業服
気がふれそうになりながらも
なんとか会社までたどりつく
五里霧中
幻想の花に悪酔いしながら
なんとか家まで帰りつく

それだけの一日になったって
どれだけの辛酸なめたって
もうどうでもいいよなんだって
言ってくれるな「頑張って」なんて
くだらねえ

反吐がでる思いで
やっとの思いで家に帰り
腐ったゴミ箱のような悪臭はなつ
自らの心臓のなかにおかえり
ただいま
腐敗の子供
抱きしめて眠れ

ああ
今日はおれの誕生日だったな

じゃじゃうまの躁と
死にたがりの鬱の
間にはさまれて
「HappyBirthday」
妻の言葉に苦笑い
それでもおれの心はひらかない
鏡にもおれは映らない
なんにも耳に響かない

ああ
今日はおれの誕生日だったな
あわや命日にもなりかけたな
ほんとよかったな
生きぞこないか
死にぞこないか
わかりゃしねえけどな






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日記6-12

やっと正気にもどった。
なぜ、生きるのだろう。

ぼくはいつからか
なりたい自分を探すことをしなくなった

どうすれば自分になれるか。
そういうことを、ときたま考えたりする。

それすら莫迦げたことだとすれば
ぼくは世の消費財となんらかわりない。

擦り切れるまで働いて
切れれば交換されるゴムベルトか
他と同調できぬゆがみを理由に
うち棄てられる歯車と
いったいどこがどう違う。

そう思って生きるのもありさ。
いつでも今日の食い物の心配をし
家族のため、と責任転嫁し
世を恨んで生きてゆくのも。

そして、そうしないのも、自由だ。

短い人生。
一度きりの人生。
やりたいことをやる。
やりたくないことをやめる。
簡単ぢゃない。






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ある鳩の死

ひからびた内臓
夏の酷薄な烈日と
朝からごんごんと吹き荒れた風とに
からからに乾ききった
おそらく鳩らしきものの骸

アスファルトの車道に
ぴったりとはりついた
鶴の家紋のようなその姿
それはきっと最後のはばたき
まばたきほどの短い命
祈りのようにうまれては消える

おまえのちいさな死
それは人間とておなじことだ

鳥よ
お前が生きているうちに
わたしはお前をみただろうか
それともわたしたちはすれ違ったまま
とうとう出会うこともなかったろうか
こうして骸になったお前を
ただ見つめるために出会ったのか

なぜかしら
どこからか
お前の視線を感じるようだよ

鳥よ
お前は空中をとびまわることはもうやめて
空中そのものとなるために
この夏のなかに溶けこんでいったのか
ここにぺしゃんこの骸だけを遺して

どこからかお前の視線を感じるようだよ
鳥よ




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生業

海から奪い
森から奪い
山から奪い
空から奪い
地球から
搾り取るだけ搾り取り
ついに神から奪いはじめた

けれど
わたしたち詩人は
忘れてはいない
それより遥か昔から
人は人から奪ってきたこと

人は奪うことのみで
生きてきたこと





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24/7

いちにちに
わたしは幾時間
詩人であるのか

植木をいぢりながら
詩人であることが
できるのか

夫でありながら
詩人であることなど
できるのか

空にむかい
木にむかい
人にむかい
真摯に生きるとき
こころの空洞のところにひびく
言葉が
こだまする
そのときに
がっしとつかむ
その掌が
わたしに言う

できる。






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今日いちにち
こころみに
自分はもう死んだのだと
思いこんで
生きてみやうか
そうすれば
あわよくば
風のやうに
生きられはしないだらうか



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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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