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date :2016年04月

一行詩・三

酒のんで吐いてたばこしみる喉仏


きれいに咲いてくれた春がもうゐる


背景になりたくない


云おうとして、云うことなし


殺してやりたいあの雲この雲


ゆたかに暮れる夕空 俺は俺のままでいい


草が生(お)い初(そ)めている俺は俺のままでいい


獣の遠吠えにも似たサイレンの鳴く


白紙とにらめっこ何時間でも自分を見ている





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言葉

書かなければいけない言葉などない。
書かれなければいけない言葉もない。

ただ、書かなくてはいられない魂だけが、在る。
そこに在る。
ぢっとしている。




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かくれんぼ

「もういいかい」

まあだだよ

「もういいかい」

まあだだよ

まあだだよ
まあだだよ

だれもいなくなってかくれんぼ
まだつづいているのかくれんぼ

まあだだよ
まあだだよ

鬼さんこちら
見つけてくれなければ帰れない
見つけてくれなければかくれんぼ
ひとりじゃ終われないかくれんぼ

あすこのビルとビルの隙間に
あすこの歓楽街の春売る店に
あすこの工事現場の骨組みに
ひうひう風が吹いてはぬける

あすこにも、ほら、あすこにも
ひとりでつづくかくれんぼ
見つけられるのを待っている

もう一度
もういいかい
といってくれたら
今度はちゃんと
もういいよって言うからさ







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互いに

植物がそだち
花をつけ
実をおとすのを見て
太陽の恵みだという

でも逆を云えば
可憐に咲いてる小さな花の
おかげで太陽があるのだとも
云えはしないか

花が咲かなきゃ
太陽も太陽ではいられまい




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詩をかく影

そわそわそわそわ
春の風がふけば
はなびらでなくとも
散りまどう

さざなみたつ
はかない春
あまたにたつ
ことばを編む

ことばのつらなり
こころをかたどる
そわそわ
ふわふわ
ゆきまどう

とうめいの足
かぜにながされ
ただ詩をかく
この世のおばけ




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日記4-5

昔むかし
若いころには
自分には無限の可能性があって
自分が職業を選び、
自分が家族を選び、
自分が生活水準を選び、
自分がなんと呼ばれるかを選び、
自分が歩んでゆく道を選ぶのだと思っていた。
自分自身で、選んでゆくのだと思っていた。

選ぶという作業を億劫がって
めんどくさい、メンドクサイと言って
先延ばしにしていた。
選択肢が無限のように
あるかのように見えたからだ。
手元にある何百、いや、何億ほどのひも
そのどれをひっぱると
とおい「未来」と呼ばれるもののなかの
どれにあたるのか。
そんなことはわかりっこないことだと思っていた。

そのうちにやればいいと、先送りにしながら
ずるずると生きてきて
ふとしたときに、手元にあるひもの数が激減していることに気がついた。
それでもまだ放っておいた。
いつでも選べる、と思っていたからだ。

そのひもを、いよいよたぐりよせようと
ひさしぶりに手元を見たとき
手元にひもはひとつもなくなっていた。
吃驚して、まわりをみわたした。
ずいぶんながいあいだ、真空のような時間が過ぎた。
そうしていま自分がどこにいるのかを理解した。

そこは精神病院の閉鎖病棟だった。

そこで気づいたのだろう。
自分が選ぶのではなく
自分が選ばれているのだということ。

選択肢がなくなって、かえってぼくはすっきりとした。
もう何者にもなろうとしない。
ぼくはぼくだけを目指しつづける。
運命はすべて甘受する。
よいもわるいも、わらって泣いて。
そうして「先」のない宙ぶらりんのひも
今日もひっさげて生きている。





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死んでみせる

両手でにぎりしめた
つよくつよくにぎりしめた
包丁の柄につめのあとがくつきりうかぶくらいに
にぎりしめて

みずからののどを刺し貫く
その刹那を思い
うすらわらい
ふきだす血液をおもいえがいてうすらわらい

ひとりわらい
ひとりあそび
ひとりでおえかき
ひとりでわらう

肺に血がたまってくるしいだらうか
のどは裂けて痛いだらうか
頭はくらくら、気分は最悪だらうか
それはこのさき生きていくよりもつらいだらうか

生きるも死ぬも
引き算ではない
よりつらいから死ぬのではない
よりたのしいから生きるのではない

生きるも死ぬも
引き算ではない
それはカミサマのいいかげんな暗算
勝手きままなカミサマに中指たてることしかできない?

生きてやるんだつて
死ぬまで生きてやるんだつて
ぼくが生きていくことを
生まれてそうそう絶望させた
カミサマに
ぼくができる復讐はそれしかないんだつて

見てろよ
生き抜いてやる
見てろよ
立派に死んでみせる






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宣言

わたしは文飾屋ではありません。
修辞をきわめ、
美しい文言を縦横にふりまわし、
人々を感心させるための
ペンではありません。
わたしのペンはわたしの肉であり、
わたしのインクはわたしの血そのものなのです。




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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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