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date :2015年07月19日

  • 2015.07.19(日)

花火

もう少し話していたいから
もうずいぶん酔っているけど
ハイボール
もういっぱいだけ飲もうかな

駅前 ビルの四階
安いフランス料理の店
みおろす
窓の外は雨
歩道橋には傘
夜空には花火
ここから見える何十人もの人らが
待ちに待って 見上げる花火
ぼくの窓から花火は見えない

遅れてくるコースの料理に
文句いいながらもお酒と笑顔
妻の家族が全員そろって
ぼくの前で笑顔をはじく
ハイボールが炭酸はじく
何千発の花火より
見たいのはこの笑顔の花火

酒を飲んだら薬はのまない
病気のことも今夜は忘れて
いつもふとんに入る時間に
こうして酒をくみかわす一夜

まっくろに灼けた腕
妻のうなじをすべる汗の玉
花火の轟音
下町の歓声

駅前 あふれる学生 夜光虫
夜が良いのか こわいのか
人ごみ 喧噪 にぎやかな夜
音速 通過す 青春のかげ


夏がきたのだ






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くもりぞら
うめつくすような
鵜の群れ
おおきな
おおきな
巨大な一羽となって
低くそらをうねって飛んでいた

ぐるり
まわり
うねり
めまい
うなり
なみたつ海

台風からにげてきた魚の群れ
集中攻撃
くろいそら

空がうめつくされてしまった
規則的にみえて無規則な
無規則にみえて規則的な
そのうねり
ぐうるぐると
そこに一個のおおきないきもの
集団の意思をあらわす

ぼくは呑みこまれていたんだ





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盗んだ

地球の背骨をひっこぬいてしまった
なんてことだ
もう自立もできないかもしれない

ぼくは自分が背骨泥棒だと
露見するのがたまらなくおそろしく
盗んだそれをあわててベッドの下に
隠したのだけれど
夜ごと それのきしむ音が
ぼくの神経をすっかりとがらせ
摩耗させてしまったぢゃないか

背骨をうしないぶよぶよになってしまった
この地球はまるで
空気の半分もないゴムボールのようで
ぶよぶよ ぶかぶか
不安定で歩きづらい

誰かかわりの背骨をくれないかしら






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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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