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date :2015年05月21日

  • 2015.05.21(木)

便利な世の中になったものだ

未明
都内に雷の雨がふる
何度となく
たたきおこされる
わたしより年をくったわたしたちの家は
雷の振動に
たやすくゆさぶられ
寝ているぼくをゆさぶり起こし
猫らを恐慌におとしいれる

まくらもとにある携帯に手をのばし
ねぼけまなこで見ている
つぶやくのは
「便利な世の中になったものだ」
中野区で 練馬区で 足立区で
千葉市で 市原市で 東村山で
みんながこの雷で起こされたことを知る
ここが世界の一端であり
寝ているうちに地獄へ落とされていたのではないと知れる





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日記5-21

びっしり
かきなぐってあった予定を
ここふつかで
すべて終わらせてしまったので
一瞬
こころにほらあなができた。

でも、それ
一瞬間だけのこと。
すぐに新しい予定が書きなぐられる。
生きてるって思う。

おとといは
はじめて
詩を投稿してきたし
きのうは
面接をしてきた。
そろそろ働かないといけない。
職安のかたのすすめどおり
病気のことを話さないつもりでいたけど
社長が誠実そうな人だったから
話してしまった。
おかげで気が楽になった。


かつての夢をおもう。
自分で会社をおこすこと
社会に貢献すること
いっぱいお金を稼いで
必要としているところへまわすこと
家族をしあわせにすること
気の合う仲間とだけ仕事をすること

ああ、なんて
ぜいたくな
無謀な夢だったろう

自分の弱みをみないように
それを克服できるように
つねに向上心をもてるように
みずから鞭をうってきたのだ

ああ、それはなんて
ぜいたくな
幸福な夢だったろう

いい夢をみてきたのだ。


ぼくはいま
家族をしあわせにすることもできない

本気で思ってる。
みな
それぞれが
かってにしあわせになってくれれば
と思う。

ただ、ぼくは
幼少のころからの衝動にすなおに
書きつづけることに決めたのだ。

へたくそでいい。
そんなことは問題じゃない。
何かのためじゃない。
これはぼくの最大の欲だ。

書きたい。

それだけなのだ。

詩では食えない。
だから働く。
仕事の時間は短いほうがよい。
だから起業を棄てた。
簡単なことじゃない。
ずっと夢見て
準備してきたことだ。
それでもその夢を棄てて
救われたのは
軍資金として蓄えてきたぶんを
生活にまわすことで
妻の肩の荷をすこし軽くできたことだ。

そしてぼく自身も。








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共食い

ごちそうさまを言わないと
親にたたかれたものだ

おいしいとんかつを
たべるとき
豚の死を忘れていないか

おいしい煮つけを
たべるとき
魚の死を忘れていないか

人が生きていくために
必要とする
莫大な量の


人類はその歴史上
もっとも多くの
同胞をくってきた
おそろしい生きものであることを
忘れてはいないか

今朝はトーストを焼いて食べた
ぼくもいつかこんがり焼ける
その日がくる
君にしろい骨だけをのこす
今朝はトーストを焼いて食べた


この朝の薄暗い部屋で
光る液晶
稼働するパソコン
この電気のために
原発が食い散らかした
あの
無数の死を
もう忘れてしまってはいないか

ぼくの無責任は
ぼくの怠惰は
無数の死のうえで
あまりにも滑稽に生きている


ごちそうさまを言わない子は
ひっぱたくしかないのだ





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仕事さがし

仕事があるでしょうか
こんなわたしにつとまるものが

仕事があることがさいわいであるということは
仕事がないときにわかるものです

黒い企業とか
貧困労働者とか
ずいぶん
のんきにさえ思えます
わたしはもとより貧しいのですから

わたしのてにすっぽりとおさまってくれる
よい仕事があるでしょうか
こんなわたしを
だれか使ってくれるでしょうか

仕事がないときは
そのことばかりが頭にあって
ぶらん ぶらん と
揺れています

こんな状態がいやなので
仕事をさがすのです






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人でない

会社や国を
擬人化するから
いろいろなことが
妙になる

会社に、こきつかわれた
国に、だまされた



こきつかった上司がいれば
そいつを ごちんと殴ってやれ
残業したんだ
よこす分だけキッチリよこせ
と叫べばいい

だました大臣がいるなら
そいつをピストルで撃ち殺せばいい
原発は安全だといったじゃないか
おまえも おまえも おまえも
乱射すればいいのだ

会社なんて人はいない

国は人じゃない

わたしは個人の責任をおいきれないから
擬人化して逃げようとする



卑怯者め




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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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