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date :2015年05月08日

報告

環七に 風がふいていました
わるい気はしませんでした
病院にはたくさんの患者たち
別段、どうということもありません

大きな車に小さな車
赤信号に青信号
みんながみんな
春の風のなかにありました

待合室の人たちの
背骨からすける辛さや苦さ
そのとりのぞけないものらもやはり
鈍重な春の中にありました

働くものも働かぬものも
踊るものも踊らぬものも
泣くものも泣けぬものも
みんな 春の中にありました





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借りた本

どれが自分の本なのか
どれが借りてきたものなのか
わからなくなることが
ときたま、ぼくにあるように

どれが自分の考えで
どれが借りてきたものなのか
わからなくなることが
ときたま、ぼくにあるのです

自分の声で話しているときも
自分の言葉とはかぎりません
自分の言葉を探してるうちに
声を失ってはいけません

ぼくは
一生
自分の声で
自分の言葉を語りたいからです





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解体工のうた

とんてんかんてんとんてんかん
遠くからとんかちの音が聞こえる
反対がわからは たぶんこれ
お米をとぐ音 生活への奉仕

とんてんかん
音がやむ
お米の音もやんでしまった
猫がおおきく あくびした

おだやかな午後 いま三時
脳髄からこぼれんばかりの不安やなんか
とんてんかん
あ、また聞こえてきた

とんてんかんてんとんてんかん
いっちょ頼むよお兄さん
その単調なリズムでたたいてよ
春の不安をひるねの夢に
そのとんかちで 眠らせて
とんてんかんてん たたいてよ
なぐるようにさ たたいてよ
ひるの悪夢ならさめるように
ちからいっぱい なぐってよ
とんてんかんてんとんてんかん
とんてんかんてんとんてんかん






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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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