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date :2013年12月06日

  • 2013.12.06(金)

開拓

変わり者の男がいました。


かれは毎日風変わりな仕事ばかりしていて

村のひとに笑われていました。


あるひは、

おおきな葛やいばらが茂っているところを

血まみれになって息をきらしながら

ばっさばっさと拓いていました

「おいおい、そんなとこ拓いたって

誰も通らんし、畑にもならん

無駄な苦労はやめたらどうじゃ」

男は血まみれになって答えました

「ええ、いまは誰も通らないかもしませんが

ここが新たなみちになれば、使うひともいるかもしれない

まだ、わかりませんがね」




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孤独

ぼくは多くのひとに囲まれると

孤独を感じる

ひとりでは、孤独を、感じることむつかしい

孤独は、状況ではなく

心象だとおもうのだ

だから啄木の歌をよんだとき

賢司の詩をよんだとき

ああ、孤独なんだなって気付ける


ひとりぽっちの、さみしさと

孤独の苦渋、似ててちがう

友に伝えたかったが

ダメだった


いま処方箋薬局、客おおく

隣には妻もいるのに


ぼくは孤独だ



そう感じる



友の身を案じている



ひとり、外界とはなれて


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はたらきたい

はやく仕事がしたい。

ドクターストップは、いまのところ

2ヶ月。

なまった体にはマラソンだな。

今日からやろう。

なんだってできるさ。

薬を飲んで

焦らずやればね。

ひとつずつやっていこう。

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ぼくしあわせ

そう極性障害でよかった

病気のひとをいたわることができる

貧乏でよかった

貧しきひととわけあえる

ぼくはしあわせ

ひだまりに、うちのねこが

のんびり寝てて

ぼくはしあわせ

失業者だけど

障害者だけど

火宅だけど

無能だけど

低学歴だけど


けど、ぼくは幸せさ

しあわせは、ここにあるんだ

さがしにいくのは、やーめたっ


いまこここにあるぼく

これを幸せと呼ぶ

抑うつなぼくも

軽そうなぼくも

どっちもいまのぼくで





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爪がくいこむほど

握りしめてしまった

その手を

どうすんのさ


開いてごらんよ

汗ばむ手に

幸せがあるだろうさ



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どんな色

今日という一日をクレヨンで描くとしたら

青!

青ばっかり使っちゃう。

退院してから毎日、外へ出て

なにかしら活動してきたけど

今日はそらの青さが印象的だったから。


そらはいいなー。

ひろくて、おおきくてなー。



朝起きてトーストたべて、

準備して病院へ。

今日は通院の日。

入院中したしくしてもらってた人らにも会う。

一人は今日退院、もう一人は転院。

人生なんて、ほんと、さまざまだよ。

診察はいい雰囲気で終った。

ぼくの顔色がよくなったと先生言ってた。

だから言ったじゃない。



帰り、南千住によって昼食。

妻ちゃんゆっくりと服や靴をみる。

ぼくは近くのベンチでトルストイ読む。

しずかに、なんのノイズもなく、流れていく時間。

うん、これを幸福と呼ばずにいらりょうか。

簡単なもんなんだよ。

人生なんて、なめてかかったほうがいいのかもね。



欲しがることをやめれば、その瞬間に満たされる。



放下じゃく!!!



捨ててしまえ、のブルー。


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入院回顧録

夕暮れに群れたつからす

あの騒音

あの不穏な羽ばたきの音のかさなり

あれが頭の中にあり

それは声ともなり

侵食してくる

こころ、とよばれるところをねらって

侵食してくる


正気の楯はもろい

「理性」に頼っていれば、あっという間に喰われる

逃避するには体がもたない

睡眠薬でにげる、自傷でにげる

いずれにせよ、体がもたない


声はどんどん近づいて

やがて表情をもつ

はなっつらまでやってくる

ぼくはその表情を

言葉では表し得ない


隠れて飲んだ睡眠薬と

うってもらったなんだかの注射がきいて

そのときは逃れた

翌朝、逃げるように、退院させてと主治医に懇願した



あれがなんだったのか知りたい

ぼくはきっと、正気と狂気のはざまにまで

さまよいついてしまったのだ、と思う



いつか狂うさだめ



そう言っていた

誰が?

こっちが聞きたい

ぼくはいつか狂うのだと

そいつがいうのだ


妻が、側にいる限り

ぼくは狂うことはないと思うが

ひとりでいては、いけない




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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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