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date :2013年12月

  • 2013.12.10(火)
  • 12-10
  • 2013.12.11(水)
  • 12-11
  • 2013.12.12(木)
  • 12-12
  • 2013.12.15(日)
  • 12-15
  • 2013.12.16(月)
  • 12-16

ゆみや

ターン

と、小気味いい音をたてて

額の中央に、矢が突き立ちます

穏やかな一日の終わりに

不穏な、矢が、突き立つのです

とたんに騒々しくなるこころを

薬でなだめます

誰ですか、こんな穏やかな夜に

弓矢を放ったのは



死、かな

それへの恐怖、かな

それとも、抗えぬことへの、不安かな



せめて、一太刀

そういう思いを握りしめる

自分を抱きしめて布団にはいる

病気は、目に見えないが、常にいる

忘れた頃に、ぐさりと、くる



大丈夫

大丈夫と妻のいう

ぼくはひとり

終わりを睨む



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あまおと

雨音はカーテン

分厚い

音楽室のカーテン


雨に

孤立する

思考は

タバコの火に

くすぶる


何を考えたっていっしょですぜ


汚いご用聞きが言う

無礼ものたちの

美麗な狂宴


崩れやすい

積み木と

こころやすい

狂気と



ああ、屋根のうえで

無数の小魚たちが

跳梁している



個室の人生

なにに固執することがある

くだらない

言葉遊び

いまにも積み木が

崩れるぞ


先生のようにうたえない


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はさみ

ぼくははさみ

なんだって切れる、有能なんだ

コンニャクだって、楠の枝だって、

ぼくにかかれば、ちょきん、さ


ぼくはタクト

はさみのように、なにかを切ることはできないよ

はさみはぼくを無能というけどね

だけど、ぼくは曲をうみ出せる

なんの役にも立たないかもしれないけれど

音楽を紡ぐことができる



ふたりとも一緒なのにね



自分一人じゃ

なにもできないのにね

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12-10

昨夜、浅い眠り。3時に起きて寝つけず読書。

そのため起床が8時になってしまった。

外は雨。午後には晴れるそうだから、

ジョギングは雨上がりを待つ。


価値の転換、と、ひとりごつ。意味は?

現代社会をしらない我に転換など、とも声がする。

社会をしらない?

論文はかけない。でも社会は肌で味わってきた。

書けなきゃ、しらない?

いいや、知ってる。

いまの社会が、何に価値を重くおいているか、知っている。

それをひっくり返せたらなあ、と思うのだ。

独り言が、思考を追い越しているのだ。






雨音がつよく、雷鳴さえ聞こえだしたので

ヴァイオリンの練習にはいい機会。

へたくそな音がご近所に響かなくて済む。

最初はじゃましにくる猫も

あまりのノイズっぷりにすごすごどこかへいってしまう。

いつか猫がまどろむような音を奏でられたらなあ。



昨日、ゲーム機を妹にあげちゃったから、時間がたくさんある。

たっぷりある。

こういう空隙の時間は、いろいろ考える。

考えすぎないように、たまに体を動かしたり

へたくそな音を出したりする。



午後の雨上がり、走る。

4日目、疲れがたまっている。

最終兵器、ハイロウズの「日曜日よりの使者」を聴く。




だらだら走ってた脚がピシャンと動く。

動きたがるのだ。音楽って不思議なちからだ。




上野へ用たしにでかける。

植木屋に手伝いにいくための準備その3

ひさしぶりにコンタクトを買いにいく。

めがねかけては到底できない仕事なのだ。

上野、久しぶりの人混みで疲れた。

今日はご飯、妻ちゃんにおまかせー。にほんブログ村 ポエムブログ 散文詩へ
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ことば

最初は赤裸だった

自由で、奔放で、無法で、強引だった

いつしか、それは衣装をまとった

人と同じである事を強要され、屈したということ

気づけば、略礼服をきっちり着込んで

ネクタイまでして、つまらなそうな顔をしてた



言葉は、純粋な言葉は、理解を求めない

ただそこに、赤裸々なまま存在し得た


そうだ、翼があったのだ


枷をといてあげよう

ぼくの言葉を綴ろう

たましいの綴りだ



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車輪の下

内気な娘のように、
だれか自分より強い勇気のある人が自分を連れにきて
ひっぱっていき、いやおうなしに幸福にしてくれたらと
彼はじっとすわって待っていた。

「車輪の下」へルマン・ヘッセ

思春期の自分をこの一文にみいだすことができるのは

ぼくだけではあるまい。

ヘッセの筆は、軽く精緻なかんじがする。

ぼくにはどうしたって真似できない文体だ。


彼はもはや、
ありとあらゆるものを詰め込まれる容器でも、
いろいろな種をまかれる畑でもなかった。



ハンスはいまでいう「うつ病」に罹患したんだろう。

当時ではまだ「狂人」にちかい。

いまの日本でのうつ病の生涯有病率は6.7%

ここまでくると、もう「狂人」とはよばれないのか。

それは「病人」であり、いたわりの対象であり

糖尿病や、半身不随などと同様に

日本の弱者にやさしい社会では、丁重にあつかわれる。

いままでは狂人として隔離されたり白眼視されたケースもあったろうに。

医学のシンポか。病名がつけばそれは狂気ではないのか。

じきに、国民のすべてが、なんらかの精神疾患の患者になる日がくる。

国家はおおきな病院になる。

医師すら、医師であるがために、病気である。

あくせく働いているビジネスマンもみんな病気である。

創造にたずさわるクリエイター芸術家も病気である。

専業主婦や、働かない青年も病気である。

だれも彼も病気である。

病名のまだないものだけが、「狂人」の烙印を押し付けられる。



書評はしない。ぼくには評する才がない。

ただ純粋に「読書感想文」を書くのみ、だね。


車輪の下 (新潮文庫)車輪の下 (新潮文庫)
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12-11

探検家たちとの冒険

近未来のマンション

喧嘩別れした旧友の来訪

そんな夢を見て、7時起床。


ねこにごはん。ぼくはコッペパンかじる。

室温は今日も9度スタート。

ジョギングは30分で限界。疲れたまってるのか

明日はジョギングなしにしようか。

いや、ウォーキングにするか。


今日は妻ちゃんが休みなので、船橋までおでかけ。

共通の親友が副店長やってるお店にいく。

ぼくの元同僚、ぼくのブラザー。

ららぽーとTokyobayそのまえに

ビュッフェスタイルの定食屋さんへ。

おなか満腹にしてさあ、久々のデートだ。

親友の副店長ぶりを拝見して

いろいろ旧交をあたためて

ぶらぶらショッピング

失業中だから、もつぱらウィンドウショッピングだけどね。

某商業施設に、古着と古本を同時に見れる場所があった!

これは聖地じゃないの。

本を選んでると妻ちゃんは暇するし

服を選び出すとぼくが退屈してしまうのを

ここは解消してくれそうだ。


短編集など数冊だけ買った。

今日のごはんは鮭ルイベをメインに!!

ルイベ、知ってますかー?




ケータイの写真じゃいまいちだね。

生の秋鮭といくらの醤油漬け。ごはんがすすむー。

なまらうまいんだよーう。にほんブログ村 ポエムブログ 散文詩へ
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もつれる

言うべきときのほかは言うな。
書かざるをえないときのほかは書くな。
君は作家である。
書かざるをえないときのほかはけっして書いてはいけない。

トルストイ


うーーん。

便秘ぎみ。言葉が脳のおくのほうで

しこりになってたまってる感じがある。

薬が、それをうやむやにしている気がする。

いま、書かざるを得ず、これを書く。

けれど、本当に書きたいことは、脳みそのなかに詰まったまんまだ。

うえの言葉をいいわけにしている。



書かざるを得ないときに、かけない。

薬がうやむやにしている。

でも、それで健康。

ぷくぷく太る。

書けない。

言葉が、もつれっちまう。

インク不足だ。

血のインク、喀血のあかいインク。

自ら切るか。

そうしてまた妻を泣かせるか?

それは厭。



かけるときまで、待つ。

雪の下の草みたいに、待つしかない。

それしかいまはできない。にほんブログ村 ポエムブログ 散文詩へ
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あおいりんご

ぼくを褒めないで

トーストのうえにだらしなく

よこたわり溶けるアイスクリーム

甘ったるいから褒めないで


ぼくを照らさないで

分厚い本のうすっぺらいページ

しわくしゃにおった犬の耳

ああ、理解なんて、理解だなんて!


こうしてる間にも死がすすむ

書ききれぬ詩が死んでいく

うまれるまえに死んでいく

ぼくらのあの子みたいにね!


ああ、ランボーになりたい

永遠の14歳は薬の底に

おいやられ、おさえられ

うまれるまえに死んでいく!

あのすっぱい

青りんごの清冽さをかすかにのこしたままにして!

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ちりょう

ねえ、ドクター

薬でぼくをけさないで

ぼくをぼくのままにして

病気でいいから


「ご家族のために飲みなさい

クエチアピン、ネルロレン

ピレチア、リチウム、タスモリン

ご家族のために飲みなさい」


ねえ、ドクター

見てよ、ぼくは健康だ

だからぼくを

ぼくのままにして、お願いだ

薬のちいさな瓶のなかに

ぼくの大事な彼を押しこめないで

苦しんだあげくに

いつか彼は死ぬかしら?

ぼくはいつかのしっぺ返しが

死ぬことより怖いんだ!

ーねえ、ドクター


ご家族のために飲みなさい

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しゃかいじん

TOKYOの現実は
のげんじつは

架空に似てる
ににてる

バーチャルの鉄面皮
のてつめんぴ

その名は
しゃかいじん

みずから車輪の
したへころげる

焼きすぎたの一般論
さびたナイフでキレイに削いでよ

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12-12

昨夜はやく寝ついたので、今日は5時に起床。

ねこもまだ寝ている。

ひとり、万華鏡をのぞいて遊ぶ。

(訳・人様のブログを見て回る)

今日は書類が揃ったから、ハローワークに行く日。

ハローワークって、おかしな名前だよね。くすくす

ここんところ、片付けられない頭をかかえ

ため息ばかりついているので

今日は朝日ののぼる前に

町に走りに行こうかしら。

正解、正解

車も人も少なくて走りやすいこと。

妻ちゃんもねこもまだ寝てる。

シャワーを浴びて、また万華鏡をのぞこう。


妻ちゃんと一緒に家を出る。

久しぶりに、通勤ラッシュに遭遇。

なにを急く、東京の民。

数年前にはぼくも上等のスーツを来て

この徒競走のなかにいたが

いまでは、観客席にある。

そしてこのさきも、ずっとそうだろう。

タバコをやめたとたん、スモーカーが哀れにみえるが

それに近い。

もう自分はその渦中にいないという安堵から

たやすく嘲笑するのだろう。

厭な心根だ。

そうして働く人たちを横目に

ハローワークへ行くのだから。


行ったはいいが、障害者手帳がまだ申請前だ、というと

受給できる期間が3倍以上になるから

手帳もってきなさい、といわれ

きょうは銀糸町からとんぼ返り。

ま、焦らずやれということだね。


帰ってから猛烈な睡魔くる。

ねこも寝てるし…。


バスで車酔いは、はじめての経験。

昨夜からどうも頭の調子が良くない。

フラフラするのだ。

目を閉じると螺旋におちてゆくような感覚になる。


小一時間、昼寝をしてすこし落ち着いた。


今日はチャーハンと味噌ラーメンのセットをつくった。

いただいたチャーシューを贅沢につかって。


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東西南北

トウザイナンボク

世界はすべて、君のものだとおもったかい

背負わなくていいもの、背負ってないかい

泣かなくていいこと、泣いてないかい

せかなくていいところで、走ってないかい

きみはひとり

トウザイナンボク

世界はすべて、君のものだと思ってないかい

きみはまず

きみの世界の王者たれ

きみの世界の女王たれ

トウザイナンボク

耳に届くすべてを

目に見えるすべてを

自分のものだと思ってないかい

手に触れるものを信じよ

それだけでいけ

それだけでいけ

きみの世界は

きみだけのもの

きみはそこの主人公

けっして匙をなげてはいけない

きみはきみの世界に

責任をもつのだ

きみはきみの世界をどこまでも愛せ

愛し貫け

トウザイナンボク

こころの耳を信じてすすめ





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鬱者

今日はなんだかメランコリー

きらきらの陽光や

冷たくない風なんかが

ぼくに自決をそそのかす


まちかどの商業看板や

運送屋のトラックにも

自決の文字がたくさん貼られて

まったく身動きとれなくなっちゃう


今日はなんだかメランコリー

陽光のせいにしたってダメさ

今日はなんだかメランコリー

薬のせいにしたってダメさ


そんな日もあるよと

妻の言う

そんな日もあるねと

ぼくも言う


今日はなんだかメランコリー

物陰にも自決の文字

耳もと吹く小さな風にも

自決のささやきが聞こえるんだ


死ぬにはいい日だ

なにを言う

死ぬにはいい日だ

ほんとにそうだ


今日はなんだかメランコリー

薬のせいにしたってダメさ

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12-13-1

どうにも、調子がわるいのです。

朝からあんばいがよろしくない。

不穏です。ユーパンをのみます。


主治医の診断書が届いたので

手帳と、助成の申請に行きました。

少年の心意気をくじきました。

いつか国士にならんとした

あの少年の息の根を今日、とめたのです。

国に助けを求めるのです。

悔しい。とても悔しい。

とても、とても、とても、悔しい。

でも、家族が苦しむほうが、もっと悔しい。

だからこれでいいのです。

そう言い聞かせているのです。


まるで夢のなかにいるような

ふわふわした境界にありながら

煩雑な書類をかたづけて

紙きれ一枚もらってきました。

この紙が、妻の苦心をなだめてくれます。

それでいいじゃないですか。

しばらくは、それで、ご勘弁ください。


帰宅しても、動きがとれない。

ねこの部屋はあたたかいので

そこにお邪魔して、一緒に寝ころぶ。

冬の一日。

お日様があたたかくて、ぼくは死にたくなる。

ぼくの死骸から咲くだろう花の色を

ねこと三人で予想するのです。


眠れたらいいのだけど

頭のなかの洪水が、ぼくを寝かしつけないように

邪魔ばかりするのです。


今日は朝のジョギングも行ってない。

鋏をとぐ予定も棚上げにして

ねこと寝ころぶ。

「ぢっと手をみる」


生活。この大きな怪物に

頭から食われてしまう、イメージが

二十年来のとものような親しみで

今日もぼくにすりよってくる。

ぼくはこの生活というものが

こわくてしかたない。


今日は燃えるゴミの日だから

そうだ、正しさを棄てよう。

もういらないや。

それから結実と、努力と、憤懣と

怠慢と、煩悩と、過去を棄てよう。

全部燃やしちゃってください。

もういらないんだ。

燃えるものかね。くすぶって

煙ばかり吐くのじゃないか。

そこんとこ、うまくかんじょうにいれて

上手に燃やしてやってくださいな。


メランコリーに撃たれちまった。

今日は、じっと、亀のように

ねこに遊んでもらいながら

陰気な亀のように、じっと

狭い窓から、生活をのぞいていよう。





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ゴミの日

たまっていたものを捨てること。

こころのはなし。

たまっていたものを捨てること。

これはなかなか大事な作業。

大切にしていたものほど

重荷になっていると気づける。

本当に「必要なもの」が

どれだけすくないのかわかる。

それが、いかに大事かも、わかる。



にんげん、単純に生きるほうがよい。

好きなことをして

楽しめることをして

わらって

生きるほうがよい。

それがどうして、こんなにも難しいのか。

ゴミをこころにためてはいけない。

おかあさんのこころで見きわめ

おとうさんのこころで捨てる。



捨てると、あんがい、楽になって

次へとあゆみを、ふみだせる。



そんな気がした。



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まだ早い

病人でいるのは難しい。

ぼくには。

ぼくは闘病人。

そう、このほうがいい。

自前の牙は、まだぬけてない。

自慢の爪も、まだ研げる。

脚、駆けれる。

倒れるまで、闘うと決めて

事実、倒れた。

そしていま、また起き上がって

倒れるまで闘おうと

ひそかに思いはじめている。

こしたんたん

狙うえものは、きまったかい?

脚をむずむずさせてさ

次の瞬間にはとびだせそうかい?


静養も、ぼく流でやらせてもらう。

ねえ、ドクター。

薬だけはちゃんと飲むよ。

でも、もう檻にはいられないよ。

獣がめをさましそうなんだ。

うずうず

いまにも

めをみひらいて

やつがくる

鋭い爪と牙のもちぬしが

いまにもくる!



なんてね。

闘病人は、しずかに静養

ドクターよりも

妻の言いつけを守りなさい。

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12-13-2

昼前、何かに指示されたように

表へとびだした。

街道、風が、強い。

洗濯物やら、ビニール袋やら、

プラタナスの葉っぱやら、

そらに帰ろうと試みては

地に打ちつけられて漂っている。

ぼくは車輪でそれらを踏まないように

慎重にかじをとる。

華奢なぼくのバイクはいちいち強風にあおられて

みぎへぐらり、ひだりへゆらゆら

まるでぼくの毎日のようによろめく。



ホームセンターで、地下足袋と靴下と

のこぎりを買って帰る。

ハサミは二種類、どれもヤニに固まって

職人のものとは思えない。

仕方ない。職人休業していたんだから。

いや、人間さえ休業していたんだから。


ハサミを研ぐと

あたらしいするどさを見せてくれる。

念入りに研ぐ。

これから切るであろう樹木への礼儀。

これは晩餐会のマナーより厳しい礼儀。


乗馬ズボンを探しだし、上着をみつけ

通勤のための防寒着をだして、おどろいた。

なんとまあ、きれいに洗濯され

破けたところを縫い繕い

しまっていてくれたのだなあ。

もう使うかもわからない

ふらふらのぼくのために

ぼくの知らないところで妻ちゃんは。


ありがとう。


来週の手伝いにむけて、これで準備もおおかた済んだ。

あとはぼくの体力と、気力だ。



一息にここまで動いて、はたと止まる。

今朝まであんなにふさいでいたのに

どうしてこんなに動けたものか。

何がぼくをうごかしたのか。

ーわからない。

衝動はいつも、名づけ得ない。


昼食とってから、ねこと昼寝。

どうも、よくない。

今日は晩ごはんも、妻ちゃんにおまかせ。

というか、妻ちゃんの料理を食べたい。




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私の頭のなかの寅さん

風呂にぽちゃんとはいったとき

ぬくもりのなかで

頭のなかにいる寅さんが、話しかけてきた。

「おまえさん、せっっかく生きてんのに

それじゃあ、もったいねえなあ。

命なんてなァ、はかないものってきまってらあ。

それでも一度っきりの晴れ舞台、おまえさん

もったいないよ、それじゃあよ」


せっかく生きてるなら、ぼくも

寅ちゃんのように

ディランのあの歌のように

ランボーのあの詩のように…



せっかくの命、それじゃあもったいねえ


寅ちゃん、あんがとよ

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たね

病気がぼくをえらんだのだ。

絶望がぼくをえらんだのだ。

かなしみがぼくをえらんだのだ。

お別れがぼくをえらんだのだ。


ぼくは彼らにえらばれたのだ。

なにかの使命を背負わされるようにして。

ぼくのかなしみを種にして

このひろい宇宙に蒔こう。


どこかでみを結び

どこかで花をつけ

どこかで誰かを満たし

どこかで誰かを潤わす


そんな可能性を種にこめて

このひろい宇宙に蒔こう。

ぼくのかなしみを種に込めて

このひろい宇宙に蒔こう。



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アルトヨハン

靴屋のせがれのヨハンはさ

お店にならんだいろいろな靴を

ひとつずつながめて喜んだんだ

「ああ、すてきな靴ばかりだ!」


バレエダンサーのはくちいさなシューズや

畑仕事にはくおおきな長靴

なかでもいちばん、ヨハンの気にいったのは

軍人さんのはく軍靴だったんだって


ヨハンは軍靴をはいたんだ

とってもよろこんで、いろんなひとにご挨拶

軍靴をみせて、いったんだ

「どうだい、ぼくの靴、立派だろう」


お父さんにも見せたっけ

駐在さんにも見せたっけ

隣のmissusにも見せたっけ

とにかくヨハンは上機嫌!


何年もはきつづけたヨハンの靴は

名誉や勲章に輝いていたけど

ある日ふと、自分の足を見てみたくなったんだ

けれど、長い年月で大きくなったヨハンの足は

軍靴いっぱいにみちみちて、とてもじゃないけど脱げないんだ

そばでとうさんの言うことにゃ

「これは足首から切らねばなるまい」

それを聞いてヨハンは大泣き

「こんなことになるんなら

あっちの靴にしておくんだった!!」


ヨハンはもう脱げない靴を鳴らして

きょうもトボトボ街を歩いている

おじいさんになるまでね!

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12-14-1

来週の手伝いのための最終仕上げ。

それが、5時起床のリズムづくり。

手伝いはずっと続くわけじゃない。

年が明ければ、植木屋は閑散期にじわりとはいっていく。

でも、早起きはいいことづくしだから

今日から5時起床。

朝はもっぱらEine Kleine Nachtmusik

寝る前はベートーヴェン。
(たまに興奮して寝れなくなるけど。

バナナとシリアル。

みんなのブログを見て回る。

8時きて、もう眠い。ーこれで寝てしまったら意味がない。

でもコーヒーはもう飲まないと、酒とともに断ったから

自力でおきてるより他ない。

今朝の読書に選んだリルケの詩が、また眠りを誘う。

リルケは古い。古典とさえ言われそうだ。

しかし中身はいまだに新しい。

表層でいくら進歩発展しようとも

人間の真姿はかわらないようだ。


妻ちゃんを送り出して、1時間のジョギング。

BGMはベートーヴェン「交響曲第九番」

鼓膜から全身へ音楽がかけめぐる。

ふわふわと舞う雲のように軽くはしれた。

そして朝の強い光を、刻んで散らす木の下で聞く第四楽章!

世界は歓喜に満ちている!

と、一瞬間だけ思わせてくれる。このよろこびのうた。

ぼくには音楽というのは難解なんだが

ベートーヴェンは、すこしわかる様な気がするのだ。


帰ってうちの掃除。

うららかな昼前の陽光とリルケの詩に、OUT。

ほんのちょっとまどろんでしまった。

昼飯を食べて、薬を飲んで

歩いて行くにはちょっと遠い図書館へ。

これもリハビリのうち。

お目当てはダリの画集だけどあるかなー。

前回借りてすぐ入院しちゃったから

あんまり楽しめてないんだよなあ。

あればいいなー。


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くるしむともだちへ

あれがぼくの星

あっちのは彼女の星

そしてあれが彼の星

君の星は、君が選んでいいんだよ


苦しい時は空をみて

青い澄みきった日もあれば

どんより曇った日もあるだろう

夜空に星を見つけられない日だってあるだろう


そんなときは、目をつぶりなよ

ぼくのともだち

ほら、みえるかい

ぼくたちの星が、君にも

ぼくらは何億光年先まで、光を飛ばすことができる

いまを生きることによって、ね

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12-14-2

図書館まで、往復で1時間のウォーキング。

ダリの画集と、グリム童話集かりてきた。

ドビュッシー聞きながら、グリム童話を読む。

へんな話が多いね。

ま、子供はへんな話すきだものね。


いまを贅沢な時間だと思う。

たまに、こんなことでいいのか?という衝動がおきるが

妻ちゃんがぼくの額に何メートルもの大きな字で

「静養しなさい」

と書いておいてくれたから、なんとか。


体は全然、本調子ではないが

入院してたときのようなヨチヨチ歩きではないし

いちおう、一時間走れたし

なんとかなるかな。恐怖は大きいが、なに、はじめだけだろう。

苦しみも恐れも、最初だけなんだ。

とびこんでしまえば、一緒くたになって

わけわかんなくなって、気づけば笑ってるんだ。

どうにか、なる。


そう思うようにしよう。



ぼくという人間は、走りだすと止まれない。

ぶっ壊れちまうまで、止まらない。

だから、なかなか走り出さない。

なんども、なんども、痛い目にあってきたから。

なんども、なんども、辛酸をなめてきたから。

苦渋を、なめてきたから。

後悔なら一生分、もう払っているし

謝罪なんて、死んでもしきれないし

恥辱なんて湯水のように浴びてきたんだ。

でも、いま生きているから

せっかく、生きている命だから

命がけで生きるんだ。

そろそろ、動きだす。気がする。自分でもそのときはわからない。

頭がキシキシいって、血管がビクビクいうんだ。

体は、ついてこれないなら置いていくぞ、って。

テンションあげるのはいいけど

あげすぎて躁状態になるのは

もう勘弁だ。

むずかしいね、舵取りがさ。



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ご紹介

双極性障害というのは、鬱に似ています。

じっさい、鬱のとき、あります。

でも、その真逆の状態になることがあるのです。


それが「躁」状態です。

元気ならいいじゃない、と思うかもしれませんが…

事実、ぼくも、たまに「躁、来い」と願うときがあります。

マリオがスターを拾うと無敵状態になりますよね。

あの感覚で…走り出したら止まらないのです。


女性関係で乱れたり、(ぼくはそれで職も失いました)

80万の買い物を考えもなしにキャッシュでしたり、

エヴァンゲリオンでいう、暴走モードなんです。

その夢の無敵状態からさめると…目の前はまっくらです。


だから、躁鬱病、といわれていたように

躁と鬱の両方の波を静めないといけないのです。


なんでこんな話をするのかというと

出あったんです。

ぼくのこの感覚を、きれいな物語にしてくれてる方に!


羊野さんblog「屋根裏の羊」【鍵付きの話】

黒と白の館のはなし。

ぼくのことだ、と思いました。
(ほんとうは、ぼくのことではないです)

羊野さんに聞いてみると、双極性障害をイメージされてつくったらしいです。

皆さんにも読んでもらいたくて、羊野さんの快諾も得て、ご紹介です。


他にもすてきな詩や絵がたくさん。


ぜひ、読んでみてください。

こういう病気があるんです。


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日記のつもりが猫の話

今日もいちおう、5時起床。

つらくない。若干、眠い。

朝からお腹の調子がよくない。

でも便秘よりはいいや。

バナナをわしわしほおばりながら

みんなのblogみてまわる。



黒猫のはなしを。

何日かまえ、夜の0時に電話で起こされた。

着信みると、なんと妻ちゃん。

!?なにこれ??

訝りつつでてみると、黒猫がついてくる!って。

えー??夢みてんのかなあ。

隣の布団みると、妻ちゃん確かにいない。

義姉がきて、鬱に関する本を数冊、妻ちゃんにかして

その姉を途中まで送っての帰り道に

黒猫とであったらしいのだ。


まだちいさいの

捨てられたみたい

にゃあにゃあ言ってついてくるの

どうしよう?


ぼくの頭の妻語翻訳機が

どうしよう?を、保護したいんだけどいい?

に変換。

とりあえず、ついてくるならうちまで来させて

ごはんだけわけてあげようよ。

と言って電話を切る。

うちの子や、妹に託した里子を保護したときの

お手製のケージや、ノミ取りシャンプー、ミルクの準備など

まどろみながらふらふらと用意して

待つと間もなく、玄関の向こうから子猫の声。

扉をあけてさそう。ごはんはよくたべる。

そしてよく鳴く。

ぼくと一緒に寝ていたちゃちゃは、起き出してきて

ふすまの向こうから、いちいちそれに、にゃあ、とか返事してるw

一度家の中にはいってきたので、お、いいなと

思ったが、全然ダメ。警戒心がつよく、

嵐のように家中を走り回ったあげく

また玄関から外へすっ飛んで行った。

妻とふたりでぽかん。

おかか(里子)のときは、強引に保護したけれど

(結膜炎だったのと、里親が保護前に決まっていたから)

この黒猫くんのばあいは…悩むところですなあ。


おかかよりも、大きい。生後二ヶ月くらいかなあ。

とにかくそれ以降、黒猫くんが気になってしかたない。

駅に向かう通り道に彼はいる。

毎日そこでごはんをあげてる。近所のミケがあたしもー。

といって遠くで呼んでる。そいつは黒猫くんの倍もあるし

よそでごはん貰ってるの知ってるから、こっちも愛想笑いw

ごはんあげてると、近所のおじさんおばさん集まってきて

このこどっからきんだ?という話になる。

そうなんだよ、あきらかに突然あらわれたんだよ。

町内の猫は、町内の猫ずきによって、ちゃんと見守られている。

すこし前までは金持ちの猫好きがスポンサーになって(えらい!)

手術もうけさせていた。けど、その人はもういない。

葛飾区は、野良猫に対して比較的関心がひくい。

(お隣の区はかなりちゃんとやってる。)

だから野良猫も多い。まとめて殺処分?させねー。

いくら殺したってなー、捨てる人間がいるんだよ!

書いてて、だんだん頭にきた。区長に手紙を書こう。決定。

仔猫生まれて困るなら、手術を!

手術をしないなら、飼うな!あるいは仔猫も面倒みろ!

ペットショップなんて、あるからいけないんだ!
(これは飛躍しすぎたか
でも命を商品のように思わせてはいけない)

命を棄てるな!!…けしからん。



まあ、とにかく、であってしまったものは、仕方ない。

縁だからね。

とことんやろう。

お金ないけど…。

いまは毎日ごはんをあげて、(あげたあとはきれに掃除してます)

慣れさせている。

じきに保護して、先住猫さんのお許しでるまで隔離。

で、大きくなったらワクチン、手術、里親さがし、かー。


貧乏人にはつらいけど、あいつかわいいからなー。

冬なのに、あんな体じゃ越せないだろうなあ。

ご近所さんともはなしたけど、たぶん捨てられたみたいだし。


で、そのこの画像をアップしようと小一時間格闘したのだけど

できない…。容量不足…?




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ゆめ

まどろみ、仮想、幻覚、架空

直線的な夢を見たものだから

そのはしをちょいとつまんで

ひとつのループを私はつくった


白いトラがループをくぐり

裸婦めがけておそいくる

これはダリの習作にすぎない

はしとはしがくっついてループ

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ぼくのてんのう

今の時点での、ぼくの天皇制に対する思い。

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12-15

今日は日曜だから

それにふさわしい仕事をはたす。

まあ、二度寝、というやつですね。

11時前にゆるい腹かかえて

のそのそ起きて

万華鏡のような、みんなのblogをまた見てまわる。


さあてと。といいわけしたところで

やることがあるわけもなし。

妻も寝ている。ねこも寝ている。

ぼくはやめられない煙草をふかして

おきにいりのうたを口ずさむ。

大東京やってらんない節をくちずさむ。

diskさんblog「electric word land」【大東京やってらんない節】

このうたがいまいちばんのお気に入りなのだ。


ひるになって、ねこも人間もみんなで起きて

人間は掃除を、ねこはその邪魔をはじめる。

頭はからっぽ。

昨日のこと、明日のこと、考えられない状態。

これで、いいんだ。

ただ、今という時間と向かい合って座り、見つめる。

薬は助けになっているか。考えるな。のめのめ。

ねこがきて、書いてる邪魔する。一度けされる。

懲りずに書く。


食後の倦怠。

だらだらすすむ日曜の秒針。

生活のなかにいつも幸いをみつける達人になりたい。


グリム童話、へんてこな話がたくさん。

ヘンゼルとグレーテル、シンデレラ、赤ずきん…

おもしろかったのは、「こねずみと小鳥と焼きソーセージ」

三人の共同生活がひょんなことから崩れていくはなしなんだけど

ソーセージて…すごいな、発想が…。



ゆっくり流れていく時間。

妻ちゃんとふたり、公園を散策。

スーパーに行く前にいきつけの古書店で

古典の名作、大量にげっと。



目光ってますね。

スタンダールやロマンロランなど…

いままで手を出さずにいたものがズラリ

どれも百円。これはもう、いま読めということでしょう。

笑いがとまらないほど、うれしい出会いだった。

店主もつられて笑ってた。



今日はひさしぶりのジンギスカン。




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12-16

今日は5時起きに失敗。

ゆうべ遅かったわけでもなし。

こんな調子で明日、大丈夫かしら。

予定では明日は植木屋の手伝いなんだけど…。

慌しくバナナを胃袋に放り込んで、朝の薬を飲む。


ニコチンパッチを肩に貼る、そして煙草をすうw

今日久しぶりに会う予定の友人は(敬友は)

禁煙なんて考えたことないような雰囲気だ。

かれの名言、「煙草に利点が唯一あるとすれば、それは

ため息を隠せることだ」といって、プカリ。

うーん。いいねー。

…じゃなくて、早く、禁煙しなくっちゃなあ。



駅で電車をまちながら、思う。

昔、熱心に本を読んで、よみおわり顔をあげたとき

世界が一変していた、あの感覚。

このごろでは滅多にないことになったなあ。


10時、上野にて、一年ぶりの再会。

変わらない、という言葉がうれしかった。

4時間近く、とまらないおしゃべり。

ああ、なんて、すてきな時間だろうか!

前置きのいらぬ友との対話は!

家庭のこと、互いのblogのこと

文章のこと、絵や音楽のこと

社会のこと、ぼくの東京脱出作戦のこと…

それはつまり、人生についての

境界のない、自由奔放なおしゃべり!

それは魂をふるわす、豪放な音楽!

ああ、なんと多くの感動と啓示をあたえ

別れの握手とともに

きれいさっぱり忘れてしまうことか!

一年をへて会えば前の対話の続きのように。

一年という時間をまるめてゴミ箱にほうって駆け出すように。

これを記事にまとめようだなんて、ぼくにはできない。

書こうとするそばから、言葉は飛び去っていってしまう。

自由と、健康と、愛の羽ばたきの音をのこして!

あはは、なんだこりゃ。

でもぼくは、今日彼に何度もいったように

推敲はしない。このまま載せる。


帰って、ごはんのしたく。

遅い昼食はコンビニですまそうと思いたちよったが

自炊になれた目には、どれもおいしそうにうつらない。

すきっぱらかかえて、めしの炊けるのを待つほうがよい。

昼食は3時になりそうだw


宇宙が始まったとされる「熱い火の玉」を

胸のうちに感じる、この幸福な午後!

ぼくというバターがのびのびと広がる

この熱いパンのような午後!

おなかすいたなあ。





ごはんたべると、猛烈な睡魔が…

ねむってしまいそうなので、記事アップしちゃお。

もうちょっといろいろ書きたかったけど

とにかく。むしょーに、眠い。
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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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