FC2ブログ
071234567891011121314151617181920212223242526272829303109

date :2013年08月17日

のら

葛飾区堀切には、野良猫が多いようにおもう。

外を歩けば、やつらに出会わない日がない。

うちの子ネコ兄妹も、そんな野良の仲間だった。

ただ、目もあいてないほど小さいのに、親がいなくて、

体中ノミだらけで、野良のダークサイドのかたまりだった。


昨日、妻ちゃんと夜の散歩をしていたとき

うちの猫とはじめて出会った路地で

同じような年頃の子猫を5.6匹見た。

前からここにいたのも知っていたし

いまもちゃんと、近所の人からごはんだけはもらえているし

第一母猫が元気だから、心配もしていないのだけれど

ふと、野良と飼い猫の境目に???が点滅した。

この同じ場所で、雨の晩に、ぼくらはあの仔猫ふたりだけを

家につれて帰った。

この子たちは親がいないから、と近所の人が心配していたからだ。


でも、最近、うちのお兄ちゃん猫の「ちゃちゃ」

外の景色に憧れているらしく、ぼくらが玄関のドア開けるたびに

飛び出す。

臆病だから、そこで動き止めちゃうけど、ほっておけば

そのまま野良になるのかな。

そのほうが、こいつらのためなのかな。

去勢もされないし。

まで、考えて、やめた。

要するに、去勢手術をするタイミングが近づいてきていて、

ナーバスになっているのだ。

ぼくらを母親のようにしたってくれる仔猫たちを、

裏切る行為だからだねぇ。

しないと、しないで問題たくさんあるしねぇ。

ふむう…。



人間の社会って、人間以外が生きるの大変な仕組みね。

ぼくも数年前まで、「人間以外」だったのに、

もう忘れてた。

そうなんだよなあ。

ふう、やれやれ。にほんブログ村 ポエムブログ 散文詩へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



雑感 池ノ端

用事で上野に来たので、不忍池によった。
蝉のこえと、テナーサックスの演奏が聞こえる。
なにやら知らないが、悲しげな曲をやってる。

こめかみから、ほほ、あごへと、汗が伝わって心地よい。
近所ではまったく聞こえない蝉のこえが、
夏を演出している。
ひとりで、時間まで、ここで待とう。

目の前には、乱暴なほどに繁茂する蓮の葉。
そのすきまに、居心地悪そうに、いくつかの花が咲いている。
花盛りは終わったのだ。
もう、葉をどんどん大きく広げて、
しっかり栄養をつくらなくてはならないのだ。
むかし、平日の昼間に、つくりかけの小説の続きを考えながら
東京駅のビジネスマンの海のなかを歩いていたときに
感じた、あの居心地の悪さだ。
きりぎりすだって、きりぎりすなりに働くことができるのに。

この時期の植物は有益な葉ばかりを大きくして、
根をまだ太くしようと、根をもっと拡げようと、
生存競争に努力を惜しまない。
隣のやつより、高く伸びなくては、
限りある日光によくすことができず、
そうなれば、栄養を稼げず衰えていき、
衰えれば、さらに背丈は伸びなくなり、
やがて、周囲の陰に隠れて、枯れていくしかないからだ。

友人が受験勉強にやっきになっていたころ、
ぼくは彼らを軽蔑した。
人生にはおもしろいことがたくさんあるのに、
なんだって君たちは、来るひもくるひも
勉強ばかりしているのか。
彼らはいま、東大で研究をしたり、
弁護士として第一線で活躍したりしている。
あのころ、ぼくらの背丈はさほどかわらなかったのに。

彼らはいまのぼくを見て笑うだろうか。
微笑みの裏で軽蔑するだろうか。
できれば、そうあってほしいのだが。


右から左へ、左から右へ
流れるように人が通りすぎている。
8月の午後。
無性に泣き出したいような、
そんな感情がワクワクと込み上げてきて、困惑。


貧しくても清く。
報われなくとも正直に。
バカにされても誤魔化さずに。
生きていこう、と思った。

にほんブログ村 ポエムブログ 散文詩へ
にほんブログ村

自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

リンク

Welcome!

OfficeK

応援おねがいします

ブロとも一覧

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR