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目次

○自己紹介

こちらから

☆詩・散文・心象スケッチ

「スケッチ」

「私の断片」


コメント・批評、大歓迎です。


「経済社会が値を付ける、花屋の花ばかりを志したくない。
野の花もまた精一杯咲くことの出来る世の中でありたい」
(石垣りん)


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引っ越します。

個人的に色々と不都合が重なってしまったので
FC2からAmebaブログへ移転します。
こちらでの更新はしない予定です。
使いなれていたし、ここで多くの人に出会えたので
すこし寂しい気もするのですが…
まあ、技術的な問題なので仕方ないです。
移転先は下記URLより。
まだAmebaブログに慣れてないので
しばらく迷走すると思いますが。

うまく行かない場合は
こちらで追記します。
閲覧できなかったり
不具合ありましたら
こちらにコメントください。

今までありがとうございました。

http://ameblo.jp/rupture610
frm_id=v.jpameblo&device_id=11f5666f1a63470f881509e0a16801c6

※上記URLでリンクがうまくできなかったので
お手数ですがURLをコピーしていただいて
そのまま貼りつけて検索してみてください。

ブログタイトル「さび猫」
管理人名「偕誠」改め「森侘介」
いままで通り偕誠とお呼びくださっても結構です。
これからもよろしくお願い致します。


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編纂

終ろうとする正月休み
有意義な日は一日もなし
金になるかならぬかわからぬ
詩集づくりを「内職」とよび
せっせとキーボードをたたいている

妻はこたつで居眠り
猫もこたつへもぐりこんで
わたしはひとり
過去に書き散らかした詩群を呼び
そこへなんらかの整列を与えようと
薬で重たくなった脳を
無理矢理にうごかして苦笑している

予定もない
正月の午後二時
部屋に物音はなく
戸外には強風がときたま吹く
ただひたすらに眠い
眠い午後

「詩集なんて作って何になるの」
そういう声が聞こえてくる
現実とうたたねの端境のほうから
わたしは少し考えてみるが
答えるのも莫迦らしく思えてくる
「そんなもの、作ってみなければわかるまい」

ああ、ほんとうにそうだ
そうなのだ

静かな午後
けだるい家内
猫はうたたね
妻もうたたね
わたしはひとりで苦しんでいる




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2018-1-2

数えで三十五歳。
またひとつ年をとった。
そういうと先輩方からは、若造が何をと叱られる。
まだ三十五歳だろうか。
もう三十五歳なのだろうか。
これは二十歳の時も思った。
あの時も、「もう」なのか「まだ」なのかとつぶやいていた。
これは死ぬまで続くのかもしれない。
もう三十五歳、まだ四十二歳…
まだ死ねない、もう終わり…
振り返れば「もう」だろうし
前進する気概があればいつまでも「まだ」なのだろう。
ぼくはいま、どちらともいえない状態だから
そんなぐずぐずしたことを思うのだろう。

詩集をつくると決めた。
これがやり始めるまでがすごく重たくて
いざ始めてみたら思っていたよりさらに重たい。
富士山をスコップで削って
その土を東京までもってきて
積んでいくような気分だ。
なんにせよ、一篇ずつやっていくしかないのだけど、
締め切りがないと頑張れない性分なのだと
試験を通じてはっきりとわかったから
締め切りをもうけることにしよう。
一年。
なんの考えもなしに浮かんだ期限がこれ。
そしてこれ以上にいいアイデアが浮かびそうにもない。
じゃあ一年にしよう。

昨年受けた試験が受かっていれば
今年はまた別の試験が八月にある。
受かっていなければ八月と十二月にひとつずつとなる。
そんななかでやれるのかどうか、と考えてしまえば足が止まる。
締め切りのことだけを考えればいい。
そのなかでよりよいものを、と考えることにしよう。

昨年は試験と仕事にかまけて詩作がだいぶ停滞した。
無理に書くものでもないからいいのだけど
忙しさの中で頭から消えてしまった詩の種があまりに多すぎた。
メモ帳を持ち歩いたり、ボイスメモアプリを使ったりしたが
やはりなかなかうまく活かせなかった。
今年はそれをすこしでも減らしたい。
まめにメモをとることを習慣にしてしまおう。
もっとも、あとで読んでなんのことやらわからぬ、
ということのほうが多いのだけれど。

二年連続で入選をもらった詩賞に今回も応募したが
昨年は予選通過で終わった。
他者からの評価をそんなにおおげさに考えてはいないけれど
すこし火が点いた。
それでは、どういう詩が求められているのか研究を・・・
というようなことは、死んでもしない。
けれど、自分の詩のなかのどれがそうなり得るかを知りたいとは思った。
今年は一社ではなくて、可能な限り投稿をしてみよう。
それはとてもおもしろい遊戯になるだろうと思うのだ。

今年も重い爆弾をかかえて
爆弾の機嫌をうまくとりつつ
なんとか生きていこう。





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ゆうれい

「おまえの家のちかくにさ、ゆうれいでるだろ?」

青白い顔でヒロが言うのです。サチにはなんのことやら、わかりません。
小学4年生にもなって、幽霊に怯えている様子のヒロが、おかしくて笑いました。
「あんた、男のくせに、変なこというね」
青い、と思ったヒロの顔が、みるみるうちに赤く変って、
「ほんとだって!おれ見たもん!」
必死になって、唾をとばしながら話すのです。
どれどれ、ヒロの言い分を聞いてみましょう。サチはおねえさんのような表情を
ちょこんとつくり、ヒロの言葉に耳をかたむけはじめました。唾をよけながらね。

「まず、あたしんちの近くって言ってたけど、どこらへんなの?」
ヒロはおおきな二重のくりくりした目を輝かせてこたえます。
「おまえんちの、前のとおりってさ、おれんちと、田沢さんちと、横森さんちしか
通らないだろう?つきあたりだもん。」
「郵便屋さんは?」
「ばかいえ、郵便屋さんは服でわかるだろ」
「ああ、そう、ゆうれいは制服きてないのね」
ヒロはおおげさに肩をすくませて、ため息をつきます。
「はいはい、失礼しました、つづきは?」
「でさ、おれらみんな顔見知りじゃん。あんなとこ人が通るわけないんだよ、な?
ここまではいい?」
「でも、お客さんとかはくるじゃない?」
「真夜中にか?それも毎日だぞ?」
サチはにやにや笑ったまま首をかしげてみせます。
「あんた、毎日、真夜中までなにやってるの…」
「そんなことはどうでもいんだって。おれんちの二階から見えるんだよ。
髪のながーい、おんなのゆうれい…!」
ははっと、鼻で笑ってサチがさえぎります。
「田沢さんちのおねえさんじゃない。ユキエさんだわ、それ」
「それが、ユキエさんじゃないんだよ!」
ヒロの口がせわしく動きます。あいかわらず、唾が飛んできます。
「だって、ユキエさんは、東京で働いてるし」
「じゃあ、サトガエリよ」
「ちがうよ、じゃあ、おまえユキエさんに会ったか?
いっつもアイサツしてくれるじゃん、ユキエさんだったらさ。
おみやげも持ってきてくれるしさあ、いつもそうだろ?」

確かに、ユキエさんではなさそうなのです。だってユキエさんはいつも明るくて
とても幽霊なんかには見えないのです。
サチやヒロが赤ちゃんのころから仲良くしてもらっていて
帰省の時には必ずお菓子をもって挨拶にきてくれるのですから。
サチは唇をことりのようにとがらせて、ヒロに詰め寄ります。
「じゃあ、誰なのよ、それ」
「横森さんちは、ジジババしかいないし、おまえんちでもないし
おれんちでもないだろ。ってことは、よその人だけど
こんなつきあたりのせまい道に入ってくるのが変だろ?」
「やだ、じゃあなに?泥棒?」
「ゆうれいだろ、どう考えたって!昼間にそいつをみかけることはないんだから。
いつも決まった時間になると、この道をすーって通って行くんだよ
おまえんちの方に向かってさあ!」
サチはうっすら恐怖を感じはじめました。けれどそれはヒロとは違う意味です。
サチは泥棒かあるいはストーカーのようなものだと思ったのです。
「こわい…」
「な、こわいだろ?今日もおれ、監視するから、おまえも見てみろよ」
サチはちっちゃなかわいい舌打ちをして、
「ちがうわよ、親か警察に言わなきゃだめだよ」
「サチってあんがいバカだなー。警察がゆうれいなんて相手にするかよ。
もしかしたら、おれたちにしか見えないかもしれないしさ…」

「夜の10時かっきりだぞ、見逃すなよ!」
走り去っていくヒロの背中で、こきみよく跳ねるランドセルを見ながら
サチはすっかり恐怖を忘れました。だって10時なんて、まだ「真夜中」じゃないんですもの。
ふふふ、ガキね。と笑いながら、サチは家へ帰っていきました。


翌朝、教室でぼんやり座っているサチのもとへ
頬を紅潮させたヒロが、転がるようにやってきました。
「見たか??なあ、ゆうべも通ったぞ!」
サチは薄く目をひらいて、ちょっと 睨むような顔になりました。
「…ゆうれいなんて、見なかったわ」
「はあ??何いってんだよ!通ったじゃん!
おまえ、見逃したのか??」
「あたし、ちゃんと10時に外を見てた。
…けど、ゆうれいなんて、見なかったわ。
あんた、この話、他の人にしゃべらないでね。
ゆうれいなんて、いないんだから…」

サチは昨夜、ヒロに言われた通りの時間に、外を見ていました。
「幽霊」は、田沢さんの家からでてきて、
サチの家の前の細い路地をぬけて、どこかへ行きました。
サチは、「幽霊」の顔をはっきりと見ました。
それは痩せてやつれてしまったユキエさんでした。
すぐにサチは階下におりて、リビングでくつろいでいる
お父さんとお母さんに聞きました。
「ねえ、ユキエさん、帰ってきてたのね?
あたし、いま、家の前を通るの、見たわ」
お父さんとお母さんは、一瞬、表情をとめました。
「ねえ、知ってたんでしょう?
ユキエさん、帰ってきてたのね?
どうして教えてくれなかったの?」
お母さんが、台所を片づけながら言いました。
「ユキエちゃんね、…病気してらっしゃるみたいなのよ」
「病気??そういえば、すこしやせちゃってたみたい。
何の病気なの?治せる病気なの?」
今度はお父さんが答えました。
「脳の病気なんだよ。…サチ、いいか、
いまユキエさんはとてもつらいんだ。
だから、そっとしておいてあげなさい。
来週には入院されるそうだ。
いまは、サチと遊んでくれる元気はないんだよ。
わかるか?
田沢さんの、ユキエさんのご両親もすごく大変なんだ。
いいか、サチ。そっとしておいてあげなさい。」
「…うん、わかったけど…なんていう病気なの?」
「お父さんも、詳しくは聞いてないんだけどね…
こころが壊れてしまうほど、くるしい病気なんだよ」
サチはポロポロと涙をこぼしました。
止めようと思っても、次から次へとあふれます。
かわいそうなユキエさん。
いつも優しくて、明るくて、素敵なユキエさん。
サチの憧れだった、あのユキエさんが、あんなにやつれて。
ヒロに幽霊よばわりまでされて…!
「ユキエさん、夜におでかけしてるのは、どうして?」
重苦しい、すこしの間をおいて、お父さんが答えます。
「それは、誰にもわからないと思うんだ…
きっとユキエさんにもね…」
サチは涙がとまらずに、その日はお父さんと一緒に寝ました。
お父さんは、病気の大人が増えててつらい、
お父さんの職場にも同じような病気の人がいてかなしい、と
サチにしずかに話してくれました。


「ゆうれいなんて、ぜったい、いないわ。」





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半生

なんと平凡な半生
似たような今日の羅列
たとえばそれを隣の人と
挿げ替えてもわからないような
よくある半生
あやふやな思い出

蜃気楼のような思い出
思い出のような記憶
記憶のような脳のカス
脳のすみにたまったカス
脚色された過去
話すたびに色がついていく
過去
わたしのもののようでいて
それはわたしのものではない

忘れてゆく半生
つくりあげられた虚栄の過去
無様な思い出
恥辱と屈辱
奪われた思い出
打ちのめされた思い出
記憶が自分で
自分は記憶の集合体
いや、そんなはずはないのだ
データとしての過去
そんなものは存在しない

美しい建築は
目をひき心を奪うが
時とともに老いてくたびれてゆく
風化し
砂になり
土や植物のなかに埋まってゆく
数百年後に誰かが見つけても
その美しさをおもいだすことはかなわない
輝いた今を
数十年ぽっちも
憶えていられないのだから

過去は創作だ
みずからの口から
語られる過去はすべて創作だ
SFも私小説もおなじフィクションだ
どれも蜃気楼のなかにある

この世には
いずれ死に消えていくものたちだけが
生きている
生き続け憶え続けているものはない
みなやがて死に
死とともに忘れる

この世はすべて忘れられる
マヤもアステカも
平成の日本も
明治の日本も
南北戦争も
フランス革命も
みな空虚な思い出で
どれも薄っぺらい嘘で
表面を脚色された過去だ

アウシュビッツから生き延びた男は
その子供や孫に語るだろう
己の半生を
人間の恐ろしさを
けれどそれは彼の記憶そのものではなく
数十年のときのなかで
造りあげられた嘘の物語だ
そうして積み上げられたものが歴史だ

わたしの半生は
ほんとうに平凡でつまらない
君たちと大差ない
冒険家や旅人の友人から
素晴らしい思い出話を聞かされるたびに
自分はなんと狭い世界で
なんと凡庸に生きていることかと
打ちのめされる思いがする
しかしそれは思うだけであって
だからどうということもない

わたしには忘れられぬ瞬間などない
いまも鮮やかにまぶたに浮かぶ
あの景色も
あの顔も
きっとすべてわたしの手によって
色がついた思い出でしかないからだ
それは虚構なのだ
それらは全部嘘なのだ





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一行詩・五

いずれ死ぬけど今日は花を植える

もくもくと働く機械をまねて

四、五枚の短編にすらならぬ日常

排便の喜びに似たるわが詩作

冬の朝に噛むつめたい空気




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冬の朝

紫色の空が落ちて
今日も町は灰色です
冬の一日です

指は風に凍えて
頬も耳も燃えるように痛みます
冬の朝です

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自己紹介

偕誠

Author:偕誠
a.k.a.破裂
1983年生まれ。
東京都在住。
双極性障害と苦闘しながら
詩作に励んでおります。


※拙文ではありますが著作権は当方にあります。
無断転載等はご遠慮くださいませ。

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